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大会情報

平成23年全日本選抜体重別大会結果写真更新(11.4.7)

平成23年全日本選抜体重別選手権大会(福岡国際センター)

文:広報委員 永田千恵/写真提供:東建コーポレーション(株)

大会結果 第2日目

優勝候補で世界ランキング1位の福見友子、現世界チャンピオンの秋本啓之の二人が準決勝で敗退するという大波乱があった大会2日目。大会連覇となった平岡拓晃、3年ぶりのタイトルとなった山岸絵美、連覇を決めた平岡拓晃、海老沼匡らが優勝を決めた。
また、この日も東日本大震災の義援金活動が行われた。たくさんの方々のご賛同をいただき、2日間で募金額は804,587円となった。集まった募金はすべて東北地方各県の柔道関係者に届けられる。


60kg級

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若手の台頭著しい60kg級。グランドスラム東京を制した山本は初戦で姿を消し、決勝は学生チャンピオンとなった石川とベテラン平岡の対決となった。迎えた決勝戦、平岡が小内巻込、背負投と続けざまに技を放って試合をリード。残り時間1分を切ったところでかけた背負が「技あり」となり、これが決め手となって平岡の連覇が決まった。
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平岡拓晃選手

「今年入籍し、奥さんのお腹も大きいので、出かける前にお腹に向かった”パパ頑張ってきます”といってきました。だから、今日はどうしても優勝したかった。もしも選んでもらえたら世界選手権3度目の正直で死ぬ気で優勝を獲りにいきます」


66kg級

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この階級も大学生が大活躍。東京世界選手権代表の海老沼と吉田という大学4年生同士の対決となった。試合はどうしても世界でリベンジしたい海老沼の気持ちが終始前に出で、袖釣込腰で「技あり」をとったあとも、小内巻込、内股透と終始攻めまくり、連覇を達成した。優勝インタビューでは「自分は海外で勝てず、崖っぷちにいるから」と涙で語った。
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海老沼匡選手

「失うものは何もないので、1回戦から全力で、楽しく柔道をしようと思って臨みました。今日、勝ちましたが、まだまだ甘いところがあります。もしも世界代表に選んでもらえたら、オリンピックという自分の大きな目標を目指し、ここで満足することなく、これからも全力で頑張ります」


73kg級

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世界チャンピオンの秋本が準決勝で敗退。代わって決勝の舞台にあがったのは世界選手権で3位になった粟野とグランドスラム東京代表の齋藤だった。試合は開始1分30秒で粟野が放った背負投「有効」が決め手となった。その後、齋藤が果敢に攻めるが時間は進み、タイムアップとなった。
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粟野靖浩選手

「自分には優勝がなく、厳しい立場にいると思われるので、今日はなんとか優勝したいと思って臨みました。今日の結果は日頃指導してくださる先生方、先輩、後輩といった仲間たちが自分のことを上へ上へと押し上げてくれたからだと思っています。柔道をやっている以上、世界一になりたいので、その目標をあきらめず、これからも頑張っていきたいと思います」


48kg級

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初戦は抑え込んで「一本」を決めた福見だったが、山岸戦で大苦戦。決め手がないまま試合は判定へともつれ込み、2―1で敗れて準決勝で姿を消した。浅見も初戦、準決勝と苦しみながら決勝にあがる。ファイナルの舞台は福見を破った山岸の勢いが勝った。浅見から二つの指導を奪い、それが勝敗を分ける。山岸にとって3年ぶりのビッグタイトルとなった。
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山岸絵美選手

「たくさんの人に見守られて優勝できたことを嬉しく思います。二人の世界チャンピオンとの戦いでしたが、そのことは意識せずに試合に臨んだことが結果的に良かったと思います。ただ、組み手がずっと負けっぱなしで自分から先に技を出すことができなかったので、それが今後の課題です。世界代表になることができたら、世界で金、ロンドン五輪で金を目指します」


52kg級

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講道館杯を制した高校生選手、山本は昨年の大学生チャンピオン浅海とあたって「有効」をとられ、初戦で敗退。決勝は世界ランキング1位の中村と大学生の対決となり、中村が浮固で抑え込んで一本勝ちを収めた。
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中村美里選手

「優勝できてよかった。ただ自分の技があまり出せなかったのでそこが課題になりました。寝技は使えたので、そこをこれから強化していきたいと思います。世界選手権は昨年、西田(優香)に負けたので、パリでは優勝したいと思います」


57kg級

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ここのところ大きな大会で負けなしの松本。この松本がどのような戦いをするかといったところに注目が集まった。その松本とタイトルをかけて争うことになったのは平井。試合は指導ポイントが決め手となって松本の優勝となった。

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松本 薫

「自分の弱さが腹立たしいです。技もかけず、1回も投げてない。柔道らしい柔道ができませんでした。目標は世界での優勝なので、課題をこれから一つひとつやっていこうと思います」


63kg級

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上野順恵が不在のなか、誰が優勝するのか注目が集まった。勝ち上がったのは、上野と同じ所属の阿部と、谷本。姉をコーチにした谷本だったが、決勝ではなかなか技が出ない。対する阿部は果敢に攻める。「指導」が二つ谷本に入り、そのまま試合はタイムアップ。阿部の初優勝となった。

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阿部香菜選手

「挑戦者なので、勝ちたいという気持ちだけで臨みました。まだまだ弱いので、もっともっと強くなれるよう頑張ります。もしも、世界代表に選んでもらえたら、優勝目指して頑張ります」

大会結果 第1日目

 大会初日、男子100kg超級、100kg級、90kg級、81kg級の4階級、女子78kg超級、78kg級、70kg級の3階級が行なわれた。男女とも先の東京世界選手権で優勝した上川大樹、穴井隆将、杉本美香らが優勝。世界ランキング1位の小野は準決勝で姿を消した。
また、今大会では試合開始前と終了後に東日本大震災への義援金活動が行われた。篠原信一全日本男子監督をはじめ、井上康生、野村忠宏、谷本歩実らが積極的に声をかけた。この活動は明日も引き続き行われる予定だ。


100kg超級

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この階級でもっとも注目される世界王者・上川は初戦、準決勝とともにゴールデンスコアにもつれ込む戦いで苦しみながら決勝へ進出。もう一方のヤマからはもう一人の注目選手、ベテラン鈴木が初戦は若手に苦しみ、準決勝では昨年の全日本選手権覇者・高橋を見事な掬投で「一本」を決めて勝ち上がった。新旧二人の王者が顔を合わせた決勝は両者なかなか決めてなく、ゴールデンスコアにもつれこむかと思われた残り1秒、鈴木が出ようとしたところを上川が放った支釣込足が「一本」となって、若手・上川に軍配があがった。
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上川大樹選手

「優勝できてほっとしました。大学に入ってから日本で優勝したことがなかったので、今回は優勝したいという気持ちが強かった。(世界戦と続けて鈴木に勝ったが)内容はまだまだ。実感もありません。いまは明日出発するアジア大会のことで頭はいっぱいです」


100kg級

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世界チャンピオン・穴井は初戦の猪又を体落で「一本を決めると、続く準決勝では西潟を倒して決勝に進出。もう一方のヤマから羽賀、高木と活躍している若手二人を破った本郷が勝ち上がった。迎えた決勝戦。「待て」が入って試合が再び動き出した2分20秒、穴井が本郷の足を払う。この出足払が見事に決まって「一本」。穴井が3連覇を決めた。
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穴井隆将選手

「日本で8人しか出場しない大会なので、気を抜かずに1戦1戦、戦いましたが、優勝した瞬間は正直ほっとしました。今年に入ってから1月、2月とふがいない試合をしてしまい、その後、いろんな方々からアドバイスをいただいたその成果が出たと思います。また今回、被災された方からも”頑張ってください”と応援していただきました。その方々のためにも頑張ろうと思って臨みました。これからは世界選手権連覇を意識していくことが大事だと思っています」

90kg級

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階級第一人者の小野が準決勝で試合開始直後の27秒、加藤の巴投で決められて一本負けし、波乱となった。決勝はその小野を破った加藤と、講道館杯2連覇中の西山を破った穴井(亮平)との戦いとなり、穴井が「肩固」で抑え込んで大会初優勝を飾った。
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穴井亮平選手

「(優勝したといっても)まだ自分では信じられません。決勝戦も自分はチャレンジャーなので楽な気持ちで戦いました。抑え込んでいる間は”動かないでくれ”、その一心でした。今回、大きな技は出せませんでしたが、小さな技でコツコツと勝ち上がることができました。これから世界で活躍する選手になれたらと思っています」

81kg級

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初戦、準決勝と苦しみながら勝ち上がってきたベテラン高松が決勝の舞台に進出。もう一方のヤマからは21歳の川上が勝ち上がった。決勝では高松の技が光った。川上が奥をとりにきたところで放った背負い投げが最後の場面できれいに決まって「一本」。30歳のベテランは「この年齢まで戦うことができたのは支えてくれたみなさんのおかげ」と笑顔を見せた。
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高松正裕選手

「最後に技がうまく決まったので素直に嬉しいです。ここのところケガが続き、練習ができませんでしたが、そういうときこそ原点に帰ろうと5分間戦い続けることを練習してきました。前回の世界選手権では銅だったのでもしも代表に選ばれたら、それ以上の成績を目指します」

78kg超級

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世界女王で大会2連覇中の杉本は初戦を大外刈で下すと、続く準決勝でも白石を払腰「一本」で倒して決勝に進出。対する石山は初戦、準決勝ともにゴールデンスコアと苦しみながら決勝に勝ちあがった。決勝では、厳しい戦いを制してきた石山が粘りを見せ、決め手がないままゴールデンスコアへ。しかし、ここでも決まらず旗判定となり3-0で杉本の3連覇となった。
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杉本美香選手

「優勝は狙っていましたが、内容にこだわらなければいけないと思っていたのでダメですね。特に決勝はもっと自分の技をしっかり出さなければいけなかった。足技などもっといろいろな技ができるようにならないと。まだこれから皇后杯があります。ここで内容のよい勝ち方をして代表に選ばれるようにしたい。選ばれたら? もちろん優勝しかありません」

78kg級

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東京世界選手権の代表・岡村、同じく世界選手権3位の緒方がともに準決勝で姿を消すという波乱の78kg級。その二人を倒したのは昨年講道館杯で優勝を決めた平岡と実業団を制した池田だった。さらにビッグな大会をとりたい平岡と池野の勝負ははやばやと決まった。試合開始32秒、決まり技は体落だった。池田にとって嬉しい涙の大会初優勝となった。
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池田ひとみ選手

「ここまで勝ち上がれたのも初めてだし、決勝に上がれたのも初めてでした。これまで教えてくださった先生、一緒に練習しくれる仲間に支えられ、今日は勝とうと、苦しくても頑張りました。ここまで来るのに時間がかかりました…。あきらめずにやってきてよかったと思います。」

70kg級

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優勝候補の一人、國原は初戦を「有効」、準決勝を開始21秒の豪快な大外刈りで「一本」を決めて決勝に上がる。もう一方のヤマからは初戦を不戦勝ちで勝ち上がった大野がファイナルへと勝ち上がった。迎えた決勝戦。1分38秒、体落で「技あり」を先制したのは國原。その後、大野が果敢に攻め、國原には次第に疲れが見え始めたが、試合はそのままタイムアップ。國原の大会連覇となった。
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國原頼子選手

「決勝は(同じ所属の)池田に勢いをもらいました。でも、初戦から厳しい戦いが続き、勝ちはしたものの内容は良くなく、課題が残りました。世界では左組が多いのですが、今日も全部左組の相手。この対策をもっとやっていかなければいけません。前回の世界選手権は3位からはじまりここのところ、ほかの大会でも3位が続いているので今回はぜひとも優勝したかった。代表に選ばれたら世界選手権優勝を目指します

パリ世界選手権の代表が決まる!
全日本選抜体重別選手権大会、明日、開幕

明日から2日間にわたり、福岡国際センターにおいて、全日本選抜体重別選手権大会が開催される。それに先駆け、出場する選手を代表し、男子4名、女子5名の代表記者会見が行なわれた。会見では先の東日本大震災について「戦うことで被災地の人に力を与えたいと思っているか」といった質問も飛び、茨城県出身の鈴木桂治選手は「僕が活躍することで被災地の方々に力を贈ることができたら、といったことは考えていません。実際に被災され、何もかも失われた方はそれどころじゃないと思います。復興にはこれから長い時間がかかると思われます。何年か経ったとき、柔道でお役にたてる日が必ずくると思っています」と答えた。
なお、今大会ではこの震災への義援金活動が予定され、篠原信一、園田隆二の両全日本監督、井上康生コーチのほか、野村忠宏、内柴正人、塚田真希、上野雅恵、谷本歩実、楢崎教子、日下部基栄といったかつての名選手たちが顔を揃える予定だ。

<前日会見 一言コメント>

上川大樹(100kg超級/明治大4年生)
「世界選手権で確かに優勝しましたが、チャンピオンという自覚はありません。まだ日本一のタイトルをとっていません。前回この大会2位だったので、今回は優勝目指して頑張ります」

鈴木桂治(100kg超級/国士館大教)
「全日本選抜は世界一になるための第一歩。崖っぷちの鈴木であることに変わりありません。今回も危機感を持って戦います」

穴井隆将(100kg級/天理大職)
「ほかの選手も同じですが、大会が続き、腰を据えて練習する機会がなかなかありませんでした。でも、この大会前にようやく天理で練習することができてもう一度見つめ直すことができました。この大会は連覇しているので、今年も優勝を目指します」

秋本啓之(73kg級/了徳寺学園職)
「ここのところケガが続き、試合をキャンセルしていたので、周囲から試合をしなさすぎるといわれてしまいました。先を見ずに1戦1戦頑張ります」

福見友子(48kg級/了徳寺学園職)
「2月のグランプリで勝ちましたが、内容はまだまだでした。今大会は世界を見据え、いまの力を出し切って課題を克服できる試合にしたいと思っています」

浅見八瑠奈(48kg級/コマツ)
「世界選手権にまた出場したいので、結果を出したい。この大会の出場者は強い選手ばかりなので、1回戦からしっかり戦っていきます」

中村美里(52kg級/三井住友海上)
「1戦1戦しっかり戦い、優勝を目指します」

松本 薫(57kg級/フォーリーフジャパン)
「自分がやるべきことをしっかりとやっていきます」

杉本美香(78kg級/コマツ)
「昨年の世界選手権での成績はもう過去のこと。新たな気持ちで優勝を目指し、頑張ります」

 

日   時 平成23年4月2日(土)9時開会式 9時20分試合開始 14時終了予定
【男子】81kg級/90kg級/100kg級/100kg超級 【女子】70kg級/78kg級/78kg超級
平成23年4月3日(日)9時20分試合開始 14時終了予定
【男子】60kg級/66kg級/73kg級 【女子】48kg級/52kg級/57kg級/63kg級
会   場 福岡国際センター
テレビ放映 フジテレビ系列独占放送
主   催 (財)全日本柔道連盟
共   催 九州柔道協会 西日本新聞社
主   管 福岡県柔道協会 福岡地区柔道協会
後   援 (財)講道館 福岡県 福岡市 福岡県教育委員会 福岡市教育委員会 フジテレビジョン テレビ西日本
組合せ表 ・組合せ表(PDF)
そ の 他 出場選手
全日本柔道連盟より選抜された14階級(各階級8名)112名
体重区分
60kg級 66kg級 73kg級 81kg級 90kg級 100kg級 100kg超級
48kg級 52kg級 57kg級 63kg級 70kg級 78kg級 78kg超級
試合方法
1. IJF(国際柔道連盟)試合審判規定で行う。
2. ト-ナメント方式で行い、敗者復活戦は行わない。
ドーピング
財団法人全日本柔道連盟ドーピング防止規定により検査を行う
皮膚真菌症(トンズランス感染症)
発症の有無を各所属の責任において必ず確認すること。感染が疑わしい、もしくは感染が判明した選手については、迅速に医療機関において、的確な治療を行なうこと。もし、選手に皮膚真菌症の感染が発覚した場合は、大会への出場ができない場合もある
安全対策
主催者は選手に対する傷害保険に加入し、試合場に医師を配置する
チケット情報
3月4日(金)10時より発売開始 売切れ次第終了
チケットぴあ TEL 0570-02-9999 P コード 818-307
※セブンイレブン・サークルKサンクスで購入可能
ローソンチケット TEL 0570-084-008 L コード 86930
1階指定席 4,000円(前売り3,600円)
2階指定席 2,000円(前売り1,800円)
3階指定席 1,000円(前売り  900円)
大会事務局
九州柔道協会
福岡市中央区大濠1-1-1 福岡武道館内
TEL 092-714-1558 FAX 092-714-1559
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