第31回全国少年柔道大会 大会結果
2011年5月5日(木・祝)東京・講道館にて第31回全国少年柔道大会が開催された。
団体戦は、4連覇を狙う朝飛道場(神奈川)と大分県勢としての初優勝を狙う、USA s j c(大分)の対戦となった。
朝飛道場は、準決勝戦で優勝候補と見られた春日柔道クラブ(東京)に内容差で勝利したミキハウス柔道教室(大阪)に、先鋒、次鋒と勝利し、副将で痛い一本負けをしたが、大将戦を引き分けての決勝進出。
対するUSAも、4回戦で前年準優勝の正木道場(和歌山)に3-2で逃げ切り、準決勝戦では、10回出場を果たした臥牛館道場(東京)に先鋒、次鋒戦で勢いをつけ、3-1で勝ち、決勝進出。
決勝戦は見ごたえのある内容だった。先鋒は激しく攻め合うも引き分け、続く次鋒戦も引き分け。中堅戦で朝飛は小柄な鈴木が、相手が尻もちをついたところをうまく返し、袈裟固で一本勝ち。副将戦で、USAの村上が内股で積極的に攻め、指導2つで優勢勝ち。
大一番の大将戦は、USAの嶌田が背負投で攻めれば、崩れたところを朝飛の織茂が寝技に引き込む展開。中盤には、織茂が抑え込まれそうになるも足をからめてしのぐ。一進一退の攻防とともに時間は過ぎ、からくも引き分けとなり朝飛道場が史上初の4連覇を達成した。
試合後には監督、選手が円座となって涙を流して喜びを分かち合っていた。
朝飛道場の優勝もさることながら、大分県勢初となる優勝こそ逃したUSAだが、十分に相手を苦しめる見事な戦いぶりであった。
3月に起こった東日本大震災の被災地でもある、岩手県からは大迫柔道スポーツ少年団が出場。初戦(2回戦)で春日柔道クラブと対戦し5-0と完敗したが、元気をアピールする柔道を見せてくれた。
10回出場表彰を受けた棟田武道館(愛媛)は、2回戦で森義塾柔道教室(熊本)に3-1で敗れ、記念すべき大会とはならなかった。
団体戦で一番最初に勝利を収めた選手は、つくばユナイテッド柔道(茨城)の村尾三四郎君、チームとしての勝利一番は、佐藤道場(群馬)が米子市柔道少年団(鳥取)にの5-0で勝利した。
個人戦は、毛利允弥君(兵庫=5年)と松村颯祐(島根=6年)が優勝した。
5年生の部では、村尾三四郎君(茨城)と毛利允弥(兵庫)の対戦となった。ともにしっかかりと組んで一本勝ちを納めてきた。決勝戦では両者積極的な攻めを見せるも、ポイントにならず判定に持ち込まれ、白3本が挙がった毛利君の優勝。来年も団体戦に出場できれば、5、6年生の連覇を目指すことが可能となる。
6年生の部は、昨年5年生の部で準優勝の嶌田恵介君(大分)が初戦で敗れ、同じく3位の荒木海人君(福岡)も準決勝戦で敗退。決勝はこれまで1判定を含む4試合で3試合を一本勝ちの山科良悟君(三重)と、準決勝戦で昨年3位の荒木君を破った松村颯祐君(島根)の試合。開始早々に松村君が支釣込足で技有を奪うと、すかさず横四方固で技有を奪い、合技一本で見事優勝を決めた。
大会結果は以下の通り。
【団体戦】
優 勝 朝飛道場(神奈川)
準優勝 USA s・j・c(大分)
第三位 ミキハウス柔道教室(大阪)
臥牛館道場(東京)
【技術優秀賞】
長友 優樹 朝飛道場(神奈川)
賀持 喜道 朝飛道場(神奈川)
織茂友多郎 朝飛道場(神奈川)
辻田 吏乃 USA s・j・c(大分)
村上 一騎 USA s・j・c(大分)
嶌田 恵介 USA s・j・c(大分)
山本 瑛介 ミキハウス柔道教室(大阪)
東部 直希 ミキハウス柔道教室(大阪)
間瀬 太紀 臥牛館道場(東京)
戸髙竜之介 臥牛館道場(東京)
【個人戦5年生】
優 勝 毛利 允弥 姫路中央柔道教室(兵庫)
準優勝 村尾三四郎 つくばユナイテッド柔道(茨城)
第三位 今田 光星 春日柔道クラブ(東京)
浅野 史恩 大原町少年柔道教室(千葉)
敢闘賞 川端 亮司 与那原署スポーツ少年団若駒励心会(沖縄)
安藤 稀梧 東福岡柔道教室(福岡)
賀持 喜道 朝飛道場(神奈川)
松本 隼作 八幡市柔道連盟柔道教室(京都)
【個人戦6年生】
優 勝 松村 颯祐 開星柔道クラブ(島 根)
準優勝 山科 良悟 松阪市武道館柔道教室(三重)
第三位 渡辺 将一 静岡錬心館(静岡)
荒木 海人 東福岡柔道教室(福岡)
敢闘賞 利根 琢也 三国町柔道教室(福井)
森 陽登 北区体育館少年少女柔道クラブ(北海道)
清水 雅義 姫路中央柔道教室(兵庫)
山本 瑛介 ミキハウス柔道教室(大阪)