第27回皇后盃全日本女子柔道選手権大会 レポート
杉本、田知本、ともに敗れる!(文:広報委員 永田千恵)
今夏に迫ったロンドン五輪、女子重量級の代表を占う皇后杯全日本女子柔道選手権大会が行われ、代表候補の一人・田知本愛が準決勝で、もう一人、杉本美香が決勝で敗れるという波乱の展開となった。初優勝を飾ったのは昨年3位の山部佳苗。代表二人を破っての堂々のタイトル獲得だった。
代表二人の戦いはさることながら、会場を沸かせたのは中学生15歳の朝比奈沙羅選手だ。緒戦で大学生から開始早々に「一本」をとると、次に8歳上のシニアの選手を抑え込んで再び一本勝ち。続く準々決勝では、東アジア選手権優勝の経験を持つ烏帽子美久を合わせ技で下して準決勝へと駒を進めた。ここで優勝した山部に敗れたものの、15歳、175センチ、126キロの大活躍に、会場は大いに盛り上がった。
山部佳苗選手
「(優勝は)信じられない気持ちでいっぱいです。ポイントをとってから攻められなかったので、それは反省点です。(杉本、田知本の二人を破ったことは)目標にしていたので嬉しい。今日は自分の形になって最初に技をかけようと思って戦いました。最初から攻めたのがよかったと思います。憧れの舞台で優勝できたことも嬉しいです。(目標は)リオオリンピックに出て優勝したいです」