大会2日目。男子81kg級、90kg級、100kg級、100kg級超級、女子63kg級、70kg級、78kg級、78kg超級の8階級が行われた。今大会は、GSに入ってからの展開の難しさを感じさせる試合が多く見られた。しかし攻防は互いに積極的であり、また高校生の活躍が目立つ大会であった。
<男子>
■81kg級
決勝は今年のインターハイ3位の賀持喜道(桐蔭高2年)対友清 光(国士館大1年)の対戦。賀持は前半から得意の内股でペースを作ろうとしたが互いに「指導」1のままGSへ。友清が試合の流れをコントロール、賀持に「指導」が与えられ、友清が優勝を決めた。
- 90kg級
昨年の覇者、神鳥剛(明治大2年)と長井晃志(日体大1年)が決勝で対戦した。試合中盤、組み際の大外刈りで見事な「一本」。神鳥が大会2連覇を果たした。
■100kg級
高校3年生の対決。インターハイ2位の山口貴也(長崎日大高3年)と高校選手権2位の関根聖隆(桐蔭学園高校3年)の決勝戦は、高校生らしく、互いに攻めあう展開となり、長身の山口が関根の大外刈りを返して「技あり」と取り、そのまま崩袈裟固で抑え込んで「一本」。見事優勝を飾った。
■100kg超級
高校1年生で、189cm・155kgの体格。オリンピック金メダリストの故・斉藤仁氏を父に持つ斉藤立の活躍に注目が集まった。準決勝で香川大吾(東海大3年)に敗れるも、3位決定戦を制し満面の笑みを浮かべた。
決勝戦は斉藤を退けた香川と松井海斗(日体大2年生)の顔合わせ。長身の松井が大外刈、払腰などで攻勢に出る。しかし香川は、松井が大外刈に来たところを崩し、横四方固に。そのまま「一本」で優勝を決めた。
<女子>
■63kg級
昨年の覇者、荒木穂乃佳(兵庫県警察)とアジア選手権大会優勝の鍋倉那美(三井住友海上)に注目が集まった。決勝に上がったのは荒木と、今年のインターハイチャンピオン・嘉重春樺(東大阪大敬愛高3年)。荒木が組み際にかけた内股による「技あり」を奪って押し切り、大会2連覇を達成した。
■70kg級
決勝戦は、環太平洋大学同士の同門対決となった。1年生の田中志歩と2年生の青柳麗美。互いに知り尽くしているだけに、GSまでもつれ込み、最後は先輩の青柳が大内刈で「技あり」を奪って、2回目の優勝を果たした。
■78kg級
昨年覇者の梅津志悠(三井住友海上)との和田梨乃子(大成高3年)の決勝戦。お互い攻め合うがなかなかポイントには至らない。3分過ぎ、梅津が内股透かしで「一本」。2年連続優勝を成し遂げた。
■78kg超級
昨年のインターハイ決勝戦と同じ顔合わせとなった決勝戦。そのインターハイで勝利を収めた児玉ひかるが見事な内股で「一本」を取り、優勝を決めた。