柔道フェスタ2009 報告(岡山県)
【内容】
参加人数:約430名
1、模擬試合(対戦カード 秋元希生vs渡辺美奈 主審:平岡拓晃、審判委員:三戸範之コーチ、副審:窪田和則コーチ、実況解説・徳野和彦コーチ、コメンテーター:谷本歩実) フェスタでしか観られない特別試合と銘打って行なったもの。本番さながらに審判委員も入れ、審判にチェックをいれるという設定も加えた。
2、柔道教室。経験者には選手による技の解説。未経験者(5名)には徳野コーチ、窪田コーチがその間つきっきりで指導を行なう
3、選手と子どもとの試合。参加者を募り、選手と1対1で対戦。司会も選手たちが行ない、会場を多いに盛り上げた。
【選手のコメント】
・秋元選手
柔道フェスタに参加し、いつか自分も選手として出てみたいと思っていたので感動しました。
・渡邉選手
子供たちの純粋さにかつての自分が甦りました。
・谷本、平岡選手
楽しかった。元気をもらいました。
【参加者の声】
●小学生女子/経験者
技はやっぱり迫力がありました。
●保護者/経験者
とても良い企画ですね。子供たちにとっても良い経験になると思います
●幼稚園女子/未経験者
面白いです。やってみたくなりました。
●徳野和彦 全日本女子ナショナルチームコーチ
選手たちが頑張ってくれて、積極的にフェスタをもりあげてくれたので、参加した子供たちにも柔道の楽しさが伝わったのではないかと思います。
●窪田和則 全日本男子ナショナルチーム総務兼コーチ
子供たちから純粋な気持ちを感じ、こちらもたいへん嬉しくなりました。
【総評】
楽しく、そして世界を知るトップ選手だからこそ見せられる「本物」を提供しようといくコンセプトのもと、試合からフェスタはスタート。選手、コーチ陣の紹介も試合会場への入場とあわせて行なう、といった形をとってみた。しょっぱなから本物を見せられたことで、子供たちの気持ちをぐっとつかめたように思う。選手、コーチ陣がこちらの意図を理解し、試合内容はもちろん、審判、解説とすべてわかりやすく、楽しくやってくれたことがなにより大きかった。
柔道教室、子どもたちとの試合もそうである。特に、子供たちとの試合は選手4名からの発案である。これのアイディアが大当たり。もちろん、全員とやれるわけはなく、試合をやれたのはわずか4名程度ではあったが、笑いの絶えない時間となった。
現地の指導者からも楽しい時間だったという言葉をいただいたことを考えると、岡山のフェスタは一応、成功だったといえよう。4名の選手、3名のコーチが全員積極的に参加してくれ、子供たちを盛り上げてくれたことが、何よりもの要因だ。会場に対して人数が多かったこと、選手たちがケガや手術を終えたばかりであったことなどから、子供たちが実際に体を動かすことはほとんどなかったのだが、この選手たちの努力により、ほとんどの子供たちは満足して帰ってくれたのではないだろうか。
中国・四国ブロックJUDOフェスタ2009は、岡山県岡山武道館にて県内外から「柔道っ子」約500名が参加しました。オリンピックや世界選手権のハイライトのVTRが上映されると参加した子ども達・観客席の保護者や道場関係者等が熱心に見入っていました。開会式の後、全日本コーチ・強化選手入場のアナウンスにより三戸主任コーチを先頭に選手が入場してくると会場内にどよめきがこりました。中でも金メダリストの谷本選手・北京オリンピック出場の平岡選手に注目が集まりました。
まず、模擬試合です。審判委員三戸コーチ、主審平岡選手、副審窪田コーチで、秋元選手VS渡邊選手の試合でした。世界レベルの試合を間近で見て子供たちから歓声が起こりました。試合が終わり柔道教室が始まりました。三戸コーチの進行で、子供たちから要望があった一本背負いを各強化選手にやって見せてもらいました。続いて、各選手の得意技を披露してもらいました。平岡選手・渡邊選手の袖釣り込み腰、秋元選手の大外刈り、谷本選手の内股など、「これが世界で通用する技なのか!」と尊敬と羨望のまなざしが集まり、メダリストの技に子供たちは目を輝かせていました。
休憩の後、強化選手から「子供たちとふれあいたい」という要望があり、強化選手に子供たちが向かっていく掛け試合が始まりました。谷本選手、平岡選手が中心となって4選手と小中学生が試合をしました。渡邉選手と小学生、平岡選手と女子中学生、谷本選手と中学2年の男子など、子供たちは次々にたちむかっていきました。子供たちの感想は「やはり強かった」「あこがれの選手と組み合えてうれしかった。」などで、今後の励みになったようです。
続いて、技の指導がありました。「技を診てもらいたい人はいますか?」の問いに2人の子供が手を挙げ、一本背負いや大外刈りの指導を受けました。丁寧な指導で、見ている人全員勉強になったようです。
プレゼント抽選会では「はいっ」と、歓声が挙がりプレゼントを胸に、子どもたちの目がキラキラと輝いていました。最後に各道場ごとに分かれて記念撮影をしました。選手と間近で触れ合うことができて子どもたちの喜びは最高潮に達しました。
子供たちは、「有名な選手と一緒に写真が撮れてよかった」「技のスピードが速く、きれいですごかった。勉強になった」と満足そうでした。時間の関係で、子供たち全員触れ合うことができなかったことが残念ですが、子どもたちは楽しいひとときを過ごせたのではないかと思います。選手たちも日頃の厳しい練習の時とは違った雰囲気の中で柔道と接することで、また新たな目標に向かう鋭気を養うことができたのではないでしょうか。
最後にこの「JUDOフェスタ」を主催、企画、運営していただいた全日本柔道連盟の関係者、御指導いただいた強化コーチ、強化選手の皆様をはじめ、関係各位に厚くお礼申し上げます。