プロフィール
岩瀨 輝衣子(いわせ きえこ)1991年 愛知県生まれ
愛知真和学園大成中学・高等学校 女子柔道部コーチ
講道館柔道女子四段
指導歴:
2018年〜 愛知真和学園大成中学・高等学校 女子柔道部コーチ
この度、田部(旧姓:山本)恭奈さんよりJJ Voice、リレートークのバトンをいただき大変恐縮しています。1つ年下の田部さんとは道場も学校も違いますが、同じ地方で柔道を頑張ってきた大切な友人です。
私の柔道の原点は、6歳から始めた大石道場にあります。オリンピック選手や素晴らしい選手が身近に沢山いるという恵まれた環境の中で、大石先生には柔道の大切な基礎と、強くなりたいという向上心を持てるように育てていただき、柔道が大好きになりました。
高校は、愛知真和学園大成高等学校(入学は姉妹校の愛知真和学園愛知啓成高等学校)で堀田(旧姓:大石)いづみ先生の第1期生としてお世話になり、大学は仙台大学で南條充寿先生・和恵先生の下、柔道に励みました。卒業後は、実業団のヤックスで約4年間柔道をさせていただきました。怪我ばかりの現役時代で多くの涙を流してきましたが、そこから学んだ事は沢山あり、今指導者としての糧となっています。素晴らしい指導者に出会えたことを私は本当に幸せに思っています。
現在は、母校の愛知真和学園大成中学・高等学校で保健体育の授業と女子柔道部のコーチ、寮母として、日々奮闘しています。のどかな田園風景に囲まれた学校です。寮生は、学校生活の他、洗濯・掃除全て自分でやらなくてはいけません。しかし中学生と高校生それぞれが助け合いながら強くたくましく、泣いたり笑ったり家族のように生活しています。私は、時には通院の子どもを車に何人か乗せて、内科、整形、etc…と病院のはしごをしたり、大変な時もありますが、次の日にまた元気で練習に参加してくれていると、本当にホッとします。自宅から通っている生徒も、朝トレに間に合うよう朝早くから登校してきます。親御さんも朝早くからお弁当を作り、そして送り出す生活を6年間。本当に頭が下がります。
こうして、親御さんのサポートや、本当に沢山の方のご協力のお陰で柔道部は成り立っています。子ども達にはその気持ちをしっかり感じる事のできる選手になって欲しいです。そんな事ばかり言っていても強くならない!と言われる方もおられるかも知れませんが、感謝する気持ちを持ち、人を思いやる心を持つ。そしてそれを柔道にプラスして強くなって欲しい。「精力善用」「自他共栄」の精神、大切にしたいと思います。そして、やらされるのではなく、主体的に動ける子になる。何よりも長く柔道を続けてくれたら本当に嬉しいです。選手がベストコンディションを保てるよう色々な方面からの助言や指導を行い、私自身も柔軟な頭を持ってどんどん進化していきたいと思っています。こうして柔道に携われるということは、私自身本当に幸せで心から有り難く思っています。仏の後藤先生と言われる監督と共に、鬼の岩瀬(笑)と言われる私は子ども達と日本一を目指し、日本一の努力をしようと思います。そして女子柔道を発展させられるよう、微力ながら頑張りたいと思います。
この度はこのような機会を与えていただき、貴重な経験を本当に有難うございました。
次回は、岩瀨さんの仙台大学時代の同級生であり、
同じアパートで暮らし4年間を共に過ごした五味奈津実さんが登場します。