プロフィール
田部 恭奈(たべ やすな/旧姓:山本)1991年 愛知県生まれ
ACSジャパン株式会社
講道館柔道女子参段
主な戦績:
2010年 世界ジュニア柔道選手権大会(モロッコ) 78kg超級 3位
2010年 全日本ジュニア柔道体重別選手権大会 78kg超級 3位
2014年 皇后盃全日本女子選手権大会 出場
皆様、こんにちは。田部(旧姓:山本)恭奈と申します。このような素晴らしい企画に参加させて頂き大変光栄に思います。前回執筆されました東さんよりご連絡を頂き、こんな自分が参加させて頂いていいのかなぁと思いつつも内心とても嬉しく、喜んでお受けさせて頂きました。東さんとは、大学生の頃からのお付き合いがあり、社会人になりSNSを通じて近くに住んでいることを知り、以前よりも一層仲良くさせて頂いております。このような機会を頂き感謝しかありません。有難う御座います。
ここで私の自己紹介を簡潔にさせて頂きたいと思います。私は幼少期の頃兄の影響を受け柔道を始め、小学生までは楽しい柔道をしてきました。中学生になり「勝ちたい、自分の力を試したい」という想いが出て、地元の中学を離れ県内ではありますが柔道部のある亀崎中学校へ転校し正式な柔道部員になりました。その後、愛知県私立桜丘高校へ進学し、日本一を目指し日々柔道の稽古に明け暮れていました。私は体が大きいこともあり男子部員や大学生にも稽古をつけて頂いていました。また高校では、私の性格をこれでもかというくらい理解してくれる恩師にも出会い、とても自分の糧になる3年間を過ごしました。大学は高校時代から憧れていた帝京大学へ入学し、世界を目指して日々稽古に励んでおりましたが個人では思うような結果は出ませんでした。しかし団体では全国優勝を経験させてもらい、社会人でも株式会社オフィスコーポレーションで3年間実業団に所属させて頂き、柔道人生を終えることが出来ました。
皇后盃や講道館杯といった素晴らしい大会にも出場でき、満足のいく結果は出ませんでしたがとても良い経験が出来たと思っています。柔道引退後は一旦柔道から離れましたが心のどこかで『柔道をしたい、柔道に携わりたい』と思っていた私は、友人の紹介でACSジャパン株式会社というadidas格闘技の会社に入社し、現役時代とは違った形で柔道に携わることが出来ております。
また、紹介頂きました東さんのおかげでKids柔道の指導にも携わることが出来ております。今まで柔道を教える側になったことがない私は、自分が受けてきた指導やまた今の子供たちに合った指導方法を色々な色方々から学び、Kids柔道を習いに来てくれている子供たちに一つでも多く柔道の良さを知ってもらいたいと思っています。
コロナ禍で柔道をするにあたり、とても厳しい環境ではありますが柔道を選んでくれた子供たちに感謝の気持ちを持ち、また習い事に協力してくださる親御さんにも感謝をしております。そんな中、柔道人口が減っているという悲しい現状です。私は柔道を20年以上してきた中で時には辞めたいと思う時期もありました。しかし柔道を通じて様々なことを学びました。礼儀や相手に対する思いやり、支えてくれた方々への感謝の気持ち、また厳しい稽古に耐える忍耐力も身に付き、人としても少しは成長出来たかなと思います。私一人ではここまで来れていません。色々な方々に支えてもらっていたからこそ今の自分があると思います。そんな方々に違う形になるかもしれませんが少しでも恩返しがしたいです。
2020東京オリンピックがこの日本で開催された今、もう一度柔道が盛り上がってくれたらいいなと思います。活躍した日本選手団の姿を見て、子供たちが『○○選手のように強くなりたい!』『柔道が大好き!』と思ってもらえるよう微力では御座いますが私なりに柔道の楽しさ、素晴らしさを伝えていきたいと思います。
次回は、田部さんが中学時代から姉のように慕っている、岩瀨輝衣子さんが登場します。