キューバへのリサイクル畳供与について
日本政府のスポーツを通じた国際貢献策「Sport for Tomorrow」の一環として外務省が平成27本年度より始めた「スポーツ外交推進事業」と共同で、本連盟は各国へリサイクル柔道衣や畳を供与する活動をしております。今回は現地からの要請を受け、キューバへリサイクル畳を供与いたしました。柔道衣や畳の不足など、十分に柔道ができる環境が整っていない国々から、この活動への期待が高く、今後も積極的に実施していきたいと考えています。
■ 対象国、内容
キューバ リサイクル柔道畳100畳
2016年4月23日、現地の道場「ヒロシマ」(サンティアゴ・デ・クーバ県)にて供与式が行われ、現地からその様子が届きました。キューバでは約24,000人の柔道人口があり、そのうち200名以上が道場「ヒロシマ」で稽古に励んでいます。同県では,これまで畳は一切なく、手作りの道場で練習が行われてきたそうです。「国際大会で活躍する成人キューバ人柔道家から児童柔道家までが、畳の供与により、より本格的且つ効率的な稽古が行える」など喜びの声が寄せられました。
供与式の様子
約100名の出席者が見守る中、日本とキューバ、両国の国歌が流れたのちに、渡邉 優 在キューバ日本国特命全権大使より、「柔道の本質が戦いではなく、礼節、自立、高潔、品格にあり、本事業が柔道の普及のみならず、キューバ市民の心身の鍛練に資することを願う。さらに、供与された柔道畳を使用して練習したキューバ人柔道家と日本人柔道家が、2020年の東京オリンピックの決勝で会うことを祈念する」とのご挨拶がありました。また、バレンシアガ・サンティアゴ・デ・クーバ県人民権力議会国際関係局長をはじめ、政府、共産党、柔道関係者等から数多くの感謝の意の表明がありました。
供与されたばかりの畳の上で、キューバ人柔道家によるデモンストレーション、そして、この日のために練習を重ねた子供たちが元気いっぱいに演舞を披露しました。