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お知らせ

逆境をチャンスに! コロナだからこそ実現したオンライン交流が子供だけでなく保護者からも大好評。

――これから海外へ行きたいと考えている若者に、何かアドバイスをお願いします。

どんどん海外へ行くべきですね。柔道は、海外で生きていく上で自分の特技となります。柔道を通して人を笑顔にできるし、人を幸せにできる。人を幸せにできる力は誰もが持っているわけではなくて、柔道をやられている方は特別だと思うんです。柔道衣を持って町道場へ行って、子どもたちと一緒に柔道をするだけでもメチャクチャいい笑顔が見られる。文化も違う異国の地に行くわけだから、苦労や壁にぶつかるのは当たり前。でも、目的や情熱を持って行動すれば、海外でも認めてくれる人は必ずいると思うんです。なので、苦労したあとには今よりもさらに楽しい人生が待っていると信じて行動してもらいたいですね。

――オーストラリアは新型コロナウイルスの影響はどうですか?

3月から6月までは政府がコンタクトスポーツ禁止令を出したので道場を閉館して自粛していましたが、その自粛期間中はオンラインでトレーニングしました。
うちの大濠道場の子供たちだけじゃなくて、日本の福岡、岡山、静岡、埼玉、神奈川にある道場の先生や生徒さんたちと一緒にオンライン練習会をしたり、そのあとに国際交流として、英語と日本語で話してみたり、そういうこともやってみました。リオ・オリンピックチャンピオンのティナ(・トルステニャック)というスロベニアの選手と、大学の先輩でもある小見川道場の小見川道浩先生、あとは村尾三四郎選手(東海大学)などに参加していただいて、子どもたちに夢や希望や元気を与えてもらいました。子どもたち全員の目が凄くキラキラしていて、僕を見る目とは全然違いました(笑)、集中して話を聞いていました。親御さんたちからも凄く良かったと反響をいただいたので、やって良かったと思います。

――柔道をやっていて良かったこと、海外に行ったからこそ味わえたことはありますか?

一番良かったことは、どこに行っても柔道を通して友だちができることですね。例えば、僕はいまオーストラリアに住んでいて、ヨーロッパにはいないけど、ティナに(オンライン練習会のゲストを)お願いしたら快く受けてくれた。そういう関係性を作れることが凄く嬉しいし、良かったことですね。

――中村さん自身の今後について、どのように考えていらっしゃいますか?

僕自身は、今後もやはりオーストラリアで、家族そして、こちらに来てできた家族、ボスのファミリーとか、教え子のファミリーとか、そういうみんなと一緒に楽しく柔道をやっていきたいですね。

 

プロフィール

中村 年秀(NAKAMURA Toshihide)
生年月日:1979年6月28日生まれ
出身:奈良県
5歳から柔道を始める
東海大仰星高校→国際武道大学
講道館杯出場
世界グランドマスターズ66kg級優勝、オーストラリア選手権大会無差別級3位。
コーチキャリア:2005年からオーストリアクラブチームでコーチ。
2012年からオーストラリアクィーンズランド州ヘッドコーチ。
2013年〜2015年オーストラリアナショナルチームジュニアヘッドコーチ、
2016年〜2019年オーストラリアクィーンズランド州ヘッドコーチ、
2020年オーストラリアクィーンズランド州ジュニアヘッドコーチ
居住地:オーストラリア(ブリスベン)
大濠道場ヘッドコーチ、クィーンズランド州柔道連盟ジュニアヘッドコーチ、
全柔連国際委員会在外委員。

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