プロフィール
穴井 さやか(あない さやか)1986年大分県生まれ
帝京大学医療技術学部スポーツ医療学科 助教
講道館柔道女子四段
主な戦績:
2007年 ユニバーシアード競技大会 78㎏級 優勝
2007、2008年 講道館杯全日本柔道体重別選手権大会 78㎏級 優勝
2008年 全日本選抜柔道体重別選手権大会 78㎏級 優勝
皆さん、こんにちは。前回執筆されていたカリウ・佐々木光先生には、地元の大学で指導をされていたことがきっかけで、高校生の頃から大変お世話になりました。当時、現役選手より元気で、たくさん稽古もつけていただきました。そんな先生の次に執筆させていただけたことを大変うれしく思います。ありがとうございます。
まず、簡単に私の自己紹介をしたいと思います。私の地元は、大分県で5歳の頃に兄の影響で柔道を始めました。それから高校を卒業するまで地元で過ごし、大学進学と同時に親元を離れ帝京大学に進学しました。卒業後は、ミキハウスに所属し選手として柔道を続け、2013年に引退しました。その後、母校帝京大学の教員となり、女子柔道部の指導をしています。これまで、柔道を始めてから一度も柔道から離れることなく歩んできました。
選手を経て、指導者となり様々な角度から柔道を見るようになった今、思うことは、柔道にはたくさんの「出逢い」があるということです。選手をしていたころは、「勝つか負けるか」という二択の世界で生きていたように思います。しかし、そこに行きつくまでに何十人、何百人という人に出逢い成長することができています。「出会い」はただ誰かと誰かが単純に出会う事ですが、「出逢い」は何らかの意味合いがあることを指します。また、「逢」という字は、豊かさを意味し、発展性のある関係性が出逢いの本質なのです。また、柔道を通して出逢うのはヒトだけでなく、モノ、コトなどたくさんあります。そして今、指導している学生もそうですが、その子たちはこの大学に入るまでにたくさんのヒト、モノ、コトに出逢っています。私自身がその学生たちとの出逢いをきっかけに新たなことを学び、自分自身も出逢いの大切な存在になり、出逢いを与える存在になりたいと思っています。
繰り返しになりますが、柔道にはたくさんの「出逢い」があります。出逢いのチャンス、機会、きっかけは自分自身が決めるものだと思います。引き寄せるためには、アンテナを立てていられるかです。そしてこれは、私自身が感じている柔道の魅力の一つです。今は、コロナの影響もあり、存分に練習できる環境にない方もたくさんおられると思いますが、そんな時だからこそ違った側面から皆さんなりの柔道の魅力を見つけられることを願っています。
次回は、穴井さやかさんの帝京大学時代の先輩にあたる、
宇髙菜絵さんが登場します。