いよいよ今週末4月6、7日は福岡国際センターにて平成31年選抜体重別柔道選手権大会が開催されます!
2019世界柔道選手権東京大会の最終選考会となっており、熱い戦いが繰り広げられます。
※重量級の選考は4月21日(日)皇后盃全日本選手権大会となります。
48㎏級
渡名喜風南(パーク24)が不在の中、リオデジャネイロオリンピック銅メダル、今年GSパリ優勝の近藤亜美(三井住友海上)がリード。世界では、17歳で世界選手権を制したビロディド(ウクライナ)という強敵が現れた。48㎏級 は田村(谷)亮子以来、日本の看板階級。その気概、強さと容姿でも話題を集める新女王への対抗心もぶつけ合う。
52㎏級
世界選手権とGS大阪で優勝して世界代表に内定した阿部詩(日本体育大学)は出場しない。2番手争いとなる今大会、志々目愛(了德寺学園職員)と角田夏実(了德寺学 園職員)が、若い阿部の独走に待ったをかける意気込みで畳に上がる。世界選手権決勝で阿部に敗れ、巻き返し を誓う志々目はGSパリで優勝。切れのある技は世界トップクラスだ。巴投と関節技を武器にアジア大会、マスターズ大会で優勝した角田もあきらめてはいない。
57㎏級
昨年の世界選手権で念願の金メダルを獲得した芳田司(コマツ)が抜け出てきた。内股を中心とする立ち技に加え、寝技を磨き、攻撃に幅が出てきた。組み手も成長し、GSデュッセルドルフ決勝ではリオデジャネイロオリンピック 金メダルのシルバ(ブラジル)に優勢勝ち。相手のマークを 上回る対応力、勝負強さも備えつつある。アジア大会で 優勝した玉置桃(三井住友海上)や舟久保遥香(三井住友海上)らが、どこまで芳田に迫ることができるか。
63㎏級
けがを乗り越えて復活した田代未来(コマツ)は昨年の 世界選手権で銀メダル。GS大阪では不運な敗戦を喫しながら3位を確保して精神面の成長ぶりを示し、GSデュッセ ルドルフは優勝した。代表争いでリードする田代を追いか ける鍋倉那美(三井住友海上)はアジア大会を制し、GS パリで3位。GS大阪で優勝した土井雅子(JR東日本)や 昨年の本大会を制した能智亜衣美(了德寺学園職員)も力があり、白熱した戦いとなる。
70㎏級
世界選手権を連覇し、GS大阪も制して世界代表に内定した新井千鶴(三井住友海上)は出場しない。抜け出た存在となった新井を、ベテランと若手が追う。世界選手権で銅メダルだった29歳の大野陽子(コマツ)はGSパリで優勝。粘り強い試合運びは健在だ。マスターズ大会優勝の新添左季(自衛隊体育学校)は大外刈や内股の力強さが増している。講道館杯を制した田中志歩(環太平洋大学)、朝飛七海(桐蔭横浜大学)ら若手も力を付けている。
78㎏級
世界選手権で初優勝を果たした濵田尚里(自衛隊体育学校)、マスターズ大会を制し、GSパリで3位だったリオデジャネイロオリンピック代表の梅木真美(ALSOK)、アジア大会とGS大阪を制した佐藤瑠香(コマツ)、昨年の本大会で優勝した髙山莉加(三井住友海上)が激しく争っている。4人とも身体能力の高さは世界トップクラスだが、好不調の波が激しく、安定感に欠ける。抜け出るのは誰か。福岡決戦の勝敗は、当日のコンディションも左右しそうだ。
78㎏超級
昨年の世界選手権で金メダルを手にした朝比奈沙羅(パーク24)と昨年の本大会、体重無差別で争う全日本女子選手権で頂点に立ち、アジア大会やマスターズ大会でも優勝した素根輝(環太平洋大学)の争いだ。世界女王となった朝比奈にアドバンテージはあるものの、差はわずか。朝比奈がリオデジャネイロオリンピック銅メダルの山部佳苗(ミキハウス)、素根は児玉ひかる(東海大学)と初戦戦で対戦するなど、目が離せない展開になりそうだ。
文・西日本新聞