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【女子柔道振興委員会】JJ Voice No.140:瀬古里美さん

瀬古 里美(せこ さとみ)1975年 三重県生まれ
市立四日市病院 産婦人科外来 助産師
講道館柔道女子初段

主な戦績
2020年 黒帯助産師と名乗り、柔道場で性教育の活動を開始
2024年1月 日本マスターズ国際柔道大会(講道館) 個人戦F4-48 準優勝
2024年5月 四日市市スポーツ栄光賞受賞(マスターズの結果で受賞)

柔道×性教育活動実績
・三重県津市 河芸柔道クラブ (対面2回)
・福井工業大学附属中学校・高等学校柔道部(オンライン)(対面)
・埼玉県平成国際大学女子柔道部(オンライン)
・鹿児島県星ヶ峯柔道クラブ(対面)
・神奈川県ありんこ稽古会 世界自閉症啓発デー(対面)
・福井県柔道連盟 レディース柔道教室(対面)
・三重県海星高等学校柔道部(対面)
・四日市柔道同好会仲間有志(対面)

黒帯助産師の瀬古里美と申します。女子柔道振興委員会からのご推薦を賜り、JJ Voiceの執筆をさせて頂きます。柔道を始めたことにより、たくさんの出会いがあったことが私にとっての財産となりました。

柔道との出会いは、私の人生に新たな視点と情熱をもたらしてくれました。助産師として長年働いてきた私は、性教育において思春期の感情のコントロールについても話してきましたが、自分の子育ての中で、これを実践することが求められるようになりました。

2014年、39歳のときに子どもの思春期がきっかけで柔道を始めました。当初は一緒に始めた柔道でしたが、その魅力に引き込まれ、2018年には黒帯を取得することができました。黒帯を取得するために挑んだ昇段審査では、対戦相手はほとんどが現役の中高生で、審査に10回挑んでようやく手にしたものでした。大変思い入れのある黒帯で、私らしく柔道を続けていくために児童虐待予防啓発の意味を込めたオレンジリボンが刺繍されています。

黒帯取得後、2018年にはjudo3.0のチームメンバーとして日本ベテランズ国際柔道大会女子団体戦に出場し、3位に入賞することができました。しかし、その後怪我で3年間柔道を休止せざるを得ませんでした。この期間中に、柔道と性教育を組み合わせた活動を思いつきました。2020年から黒帯助産師と名乗り、その活動を本格化しました。

柔道は護身術として生まれ、人権教育の一環でもあります。性教育もまた人権教育です。「同意」は非常に重要であり、同意が取れていないと相手の人権を侵害し、場合によっては重大な結果を招くこともあります。「性」は、その人そのものの根幹です。現代社会においても性被害・性虐待の問題は依然として深刻であり、その予防教育が不可欠です。

私が助産師として相談を受ける中で感じるのは、性教育の不足です。親や学校での性教育が十分でないため、子どもたちはリスクを正しく理解していないことが多いのです。性についてオープンに話し合える環境を作ることが、私たち大人の責任だと考えています。

柔道場での性教育を通じて、親子や指導者と生徒が性について話し合うきっかけを提供したいと願っています。柔道を通じて、自分のいのち・こころ・からだを守る方法を学ぶことができます。もしよろしければ、私の活動をあなたの柔道場でも取り入れてみませんか?一緒に学び、成長していきましょう。

最後になりましたが、このような執筆の機会を頂戴し心より感謝申し上げます。

 

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