女子柔道振興委員会では、現役引退後も様々な立場で柔道との関わりを継続し、活躍する人財を増やしたいとの思いから、大学で柔道部に在籍している女子学生を対象に2018年から「女子柔道キャリアアップセミナー」を開催している。このセミナーは資格取得(指導者・審判員)についての説明と、社会で活躍している女性の先輩から体験談を聴く「先輩からのメッセージ」の2部構成で行っている。
11回目となる今回は、7月13日(土)にオンラインで全国21大学から約300名の学生、指導者の参加をいただいて開催した。
資格説明では公認指導者資格を木村昌彦氏(指導者養成委員会委員長)、公認審判員資格を松田基子氏(国際柔道連盟インターナショナル審判員、国内Sライセンス審判員)が講師となり、資格取得の必要性や条件、資格維持の方法等に関する説明がなされた。
続いて「先輩からのメッセージ」では、講師・鈴木なつ未氏(拓殖大学国際学部准教授、医科学委員会特別委員)から、「女子選手の体調管理~みんなで真剣に生理の話をしよう~」とのテーマで講演をいただいた。柔道部に所属していた学生時代から現在に至るまでのキャリア紹介や生理に関する基礎情報から体調管理における様々な対策等、柔道競技を行っている大学生にとって身近で重要なお話をいただいた。
本セミナーは、コロナ禍以前はオープン大会や合宿時に開催していたが、この5年間はオンラインで開催している。結果的には全国から多くの学生に参加していただくことが可能となり、300名規模という非常に多くの方に参加していただける事業になっている。
このセミナーが今後も学生柔道家にとって、有意義なものとなるように、またより良い開催内容にすべく本委員会で検討を進めて参りたい。