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【女子柔道振興委員会】JJ Voice No.137:能智亜衣美さん

プロフィール
能智 亜衣美(のうち あいみ)1996年生まれ 福岡県出身
帝京平成大学教員 女子柔道部監督
講道館柔道女子四段

主な戦績
2015・2016年 講道館杯全日本柔道体重別選手権大会 63㎏級 優勝
2016・2018年 全日本選抜柔道体重別選手権大会 63㎏級 優勝
2017年 ユニバーシアード柔道競技大会 63㎏級 優勝

皆様こんにちは。深見利佐子先輩よりご紹介いただきました帝京平成大学女子柔道部監督の能智亜衣美と申します。この度はJJ Voice執筆の機会をいただき有り難うございます。

この度は、私の経験・柔道哲学をお話させていただきたいと思います。

中学1年生の春、全中優勝経験もある強豪校であった企救中学校の柔道部に入部した私は、そこで出会った先生や先輩方の姿にとてつもない衝撃と感動と好奇心を覚え、言葉には表せない興奮を味わったことを今でも鮮明に憶えています。初心者同然だった私はできないことだらけ、知らないことだらけ、その状況が嬉しくて楽しくて仕方なく、練習中の全てが輝いて見えていました。これが私の本質であると感じています。この楽しさが忘れられず、ただただ強くなりたい、出来る様になりたい、その欲・情熱がここまで私を走らせてくれました。

幸いにも今日まで柔道を続けることができ、指導者としても活動することができています。そして今、まさにあの時と同じ感情を学生達のおかげで感じています。指導者として右も左も分からない中いきなりの監督業。分からないことだらけ、できないことだらけの毎日を試行錯誤して過ごす。この上なく楽しい日々です。また、学生達が日々努力し向上していく姿に感動し、素晴らしい経験をさせてもらっています。

苅田少年柔道クラブ・企救中学校・宮崎日本大学高等学校・筑波大学で柔道とその楽しさを学び、私という人間の大部分が柔道によって形成されました。そんな私が自身の柔道人生・経験から学生達、柔道少女達に伝えたいのは、以下の5
つです。
・自由な思考
・目的、目標を常に頭に置き自発的に思考すること
・自分の好奇心や欲に従うこと
・常に自分を信じて自分に期待すること
・後先ばかりを考えないこと
柔道によって良くも悪くもポジティブで自己中心的な自信家に育った私の大事にしていることです。あくまで個人の考えですが、競技力向上や柔道指導だけでなく、セカンドキャリアにおいても非常に重要であると考えています。

終わりになりますが、柔道が大好きな私は、今後の柔道人生で新しい発見や出会い、たくさんの経験をすると思うとそれだけでワクワクしています。柔道を始めるきっかけをくれた両親、指導してくださった恩師達、柔道人生で得た友人達、全てに感謝しています。
私の拙い文章を最後まで読んでいただき有り難うございました。
私からバトンを渡すのは、柔道によって出会うことのできた偉大な先輩、菅原歩巴先輩です。

 

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