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【女子柔道振興委員会】JJ Voice No.136:竹熊カツマタ 麻子さん

プロフィール
竹熊カツマタ 麻子(たけくまかつまた あさこ) 1966年 沖縄県生まれ
静岡県立大学 看護学部 大学院看護学研究科 国際看護学・看護管理学 教授
講道館柔道女子初段

主な戦績
2023年 アジア太平洋マスターズゲーム柔道大会(韓国) F6 70㎏級 優勝
2023年 ヨーロピアンマスターズゲーム柔道大会(フィンランド) F6 70kg級 優勝

主な活動歴
・つくばユナイテッド柔道にて、子供の柔道の送り迎えで見学をしている保護者を中心に、ウェルネス増進のための緩やかな運動と柔道の動きを取りいれたプログラムを実施。普段着のままでも気軽に参加できる、初心者と柔道を繋ぐ取り組みを推進。
・東京都の特別支援学校で障害のある子供達(医療的ケア児)の柔道体験を看護職の柔道家として支援。
・2023年モンゴル国の教育と障害者の社会参加の促進のため、日本全国の柔道家とクラウドファンディングを実施。モンゴル国体育大学、モンゴル国視覚障害者協会、モンゴル国第63学校特別支援学校に合計386枚のリサイクル柔道畳を贈るプロジェクトリーダーを務めた。(国際保健活動)
・高齢者の柔道、特に、転倒予防、安全な着地について柔道の動きをベースにしたエクササイズプログラム開発に研究者として参画。

皆さん、こんにちは。私は竹熊カツマタ麻子と申します。女子柔道振興委員会の深見利佐子さんからお誘いをいただき、この場でお話させていただくことになりました。利佐子さんとは筑波大学のつくばユナイテッド柔道で柔道を始めたことがご縁です。
私と柔道との出会いは、人生の後半に入った54歳の時です。故郷熊本の柔道家の友人から「麻子さんも柔道をしてみませんか?」お勧めいただいたことがきっかけでした。しかし、その気になってみても、50代半ばの女性が入門できる柔道場は見つからず、当時奉職していた筑波大学で岡田弘隆先生をご紹介いただき、柔道に入門をすることができました。とてもラッキーだったと思います。しかしながら、当時女子は少なく、何をしてよいのか分からずに練習のたびに大道場の隅で別メニュー、受け身をひたすら一人でやるという、若干寂しく,心細い柔道の始まりでした。けれども、そのような経験が今、大人女性を柔道にお誘いするために、いろいろと役に立っていると思います。柔道は大人の初心者、特に大人女性の初心者にとって、とても敷居が高く入門するのにも勇気が必要です。子供を柔道クラブに連れてくるお母さんがたをはじめ、大人の初心者に柔道場の畳の上に立っていただくためには、敷居を限りなく低くして、温かく迎え、楽しく柔道に触れていただくことが生涯にわたりゆっくり柔道を続けていただくための秘訣だと思います。
実は、私の本職は看護科学者です。看護師でもありますが、現在は大学で教育と研究活動を行っています。私の専門は国際保健と高齢者の看護です。ある日、畳の上で寝技の練習をしている時に、「柔道は高齢者にすごく良い!」と実感した瞬間がありました。激しくないゆっくりした柔道の動きをしたり、お互いに組む経験を通じて人の体に自然と触れたりすることが柔道ではすることが出来ます。脳科学では人と触れ合うということで孤独感を軽減、または幸福感を感じさせる効果があると考えられています。また、体重を掛けるような運動を通じて骨密度の減少を予防し筋力を維持するなど、柔道には健康に年齢を重ね、自立した生活を送ることを支えることに役に立つと確信しています。また、転倒してもケガをしない着地の方法などを柔道特有の動きを取り入れたエクササイズや動き方を取り入れながら、健やかな老後に備えることも出来ます。日本は超高齢社会を迎え、人生100年時代と言われるようになりました。実際に100歳を迎える方々の9割は女性です。したがって、女性の健やかな老いを柔道を通じて支援することができれば、本当に素晴しいと思います。そのようなビジョンをもちながら、私は日々柔道に励んでいます。
私の所属するつくばユナイテッド柔道では、子供の柔道を見学していたお母さん達を中心に大人の女性たちも柔道の研鑽をしています。この5月に仲間のお母さん達3名が初段の昇段審査を受けて、見事合格を勝ち取りました。その中のひとりのお母さんからこのようなメッセージをいただきました。彼女は、「この年齢でも、母になっても、働きながら子育てをしていても、チャレンジしていいんだ、チャレンジできるんだ、そして、達成できるんだ、と気づかされました。保守的になりがちになっていた壁を皆さんとの出会いで突破できました、息子が柔道を始めてくれたことにも感謝です。嘉納治五郎先生が女性や子供、国籍分け隔てなくという姿勢で柔道に取り組まれたことは知っていましたが、こんな形でその精神、教えを、体感することになるなんて、やはり出会いはすばらしく、大変尊いですね。」と感無量のご様子で初段の審査に合格した喜びを分かち合ってくださいました。柔道は本当に素晴らしいです。今後も、お一人でも多くの大人女性に柔道を通じてこの感動を経験していただきたいと願っています。

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