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【女子柔道振興委員会】JJ Voice No.132:増地 克之さん

 

プロフィール
増地 克之(ますち かつゆき) 1970年 三重県生まれ
国立大学法人筑波大学体育系 教授
(公財)全日本柔道連盟強化委員会女子監督
講道館柔道七段

主な戦績
1994年 アジア競技大会(広島) 無差別級 優勝
1995年 ユニバーシアード競技大会 無差別級 優勝
1994年・95年全 日本選抜柔道体重別選手権大会 95kg超級 優勝
主な活動歴
2001年〜2006年 桐蔭横浜大学柔道部コーチ・監督(男子)
2006年〜2016年 筑波大学柔道部監督(男女)
2016年〜現在 全日本女子代表監督

この度、JJ Voiceの執筆の機会を頂き心から感謝申し上げます。私は、小学校4年生の時に警察官であった父親の勧めで柔道を始め、現在に至るまで約43年間柔道に携わらせていただいています。現在は母校である筑波大学で、柔道界に少しでも恩返しができるよう、社会に貢献できる人材輩出を目指し後進の指導にあたっています。そのような私ですが、指導者としてのキャリアは今から遡ること23年、神奈川県横浜市にある桐蔭横浜大学で男子柔道部のコーチとしてスタートしました。当時はまだ私自身現役選手を続けており、男子学生と一緒に稽古やトレーニングをしながら日々指導者として勉強をさせていただきました。その後、母校の筑波大学への着任をきっかけに、女子柔道と関わることになります。それまで女子選手の指導は当然ながら未経験で、諸先輩方から頂いたアドバイスを指導に役立たせるようにしていました。その中でも、女子の指導に関して良き相談相手として現在も献身的に私を支えてくれている妻の増地(旧姓:立野)千代里には非常に感謝しています。そして2016年10月から全日本女子代表監督を拝命し、現在は来年のパリオリンピックに向けて強化を図っております。
ここで全日本強化の現状を少し紹介させていただきます。全日本強化の目標は言うまでもなく「勝利」を追求してくことであり、そのためには選手、コーチ、スタッフ全員が「勝利」を達成するための組織として、日々研鑽をしていくことが重要と考えています。その「勝利」という目標を掴み取るために全日本女子チームは「準備力」というテーマを強化方針に掲げ、これまでの7年間取り組んできました。具体的には、勝利するための道筋をしっかりと立てることを念頭に、主に技術面、体力面、環境づくりの3点に取り掛かりました。技術面については、「女子の特性(体が柔軟で立技での一本勝ちが難しい)を生かすために寝技への意識づけを徹底して行いました。私が関わった世界大会7大会(2020東京オリンピック、2017〜2023世界選手権6大会)での日本人選手の戦い方を分析すると、直接勝敗につながった技の約半数が寝技での勝利となっており、現在では日本女子選手が世界で勝つための重要な要素となっているように感じます。また、体力面については、ウエイトトレーニングを全日本と所属で横断的かつ継続的に実施できるようストレングスコーチにご尽力をいただき、徐々にウエイトトレーニングの必要性が選手の中に浸透しつつあります。そして環境づくりについては、常に選手やコーチが目標達成に向けて行動し易い環境を作ることを心掛けています。具体的には必要以上の管理はせず、選手にもコーチにも自発的な行動を促すようにしています。特に、コーチやサポートスタッフはその専門分野でのプロフェッショナルとしてスキルや経験を持っています。そのため、主体的なコーチングこそが自らの能力を発揮する一番の方法であり、最終的には大会で選手が力を発揮することにつながると考えています。
最後に、2年前の2020東京オリンピックはコロナという不測の事態のため1年延期になりました。本番までの1年間ひたむきに準備した当時7名の代表選手達は、まさしく全日本女子チームが掲げた「準備力」を体現してくれたと思います。来年に迫った2024パリオリンピックではさらに厳しい戦いが待っていることが予想されます。日の丸を背負う責任と覚悟を持って日本柔道の強さと素晴らしさをお見せできるよう万全な準備をしていきたいと思います。チーム一丸となって頑張って参りたいと思いますので応援のほど宜しくお願いいたします。

(女子柔道振興委員会の推薦により、増地克之さんに執筆をいただきました。)

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