プロフィール
松岡 義之(まつおか よしゆき)1957年 兵庫県生まれ
コマツ女子柔道部総監督
講道館柔道八段
主な戦績
1983年 モスクワ世界選手権大会 65㎏級 2位
1984年 ロサンゼルスオリンピック 65㎏級 金メダル
1985年 ソウル世界選手権大会 65㎏級 3位
コマツ女子柔道部OGの三澤(旧姓:宝)寿栄さんからご紹介いただいた松岡義之です。
彼女が入社当時は目立った実績はありませんでしたが、日々の努力で全日本選抜体重別選手権大会で優勝する等活躍をしていただきました。
また52kg級の選手でありながら皇后盃に3度の出場を果たし、大きな選手にも強くとても魅力のある選手でした。
現役を引退後は宮崎日大高校の教員として、多くの選手を育成している姿に良い刺激を受けております。
私は兵庫県に生まれ中学から柔道を始めました。
地元の県立高校から京都産業大学に進学し、その後兵庫県警察に就職しました。
中学、高校は柔道の魅力にのめり込み、柔道が楽しく好きになる時期を過ごしたように思います。
大学に入学してから本格的に柔道に取り組むようになり、仲間と切磋琢磨し厳しい稽古を積み重ねて力をつけました。
社会人になり日々レベルの高い仲間達と稽古に没頭していくうちに実力もつき、日本一、世界一になるという夢が膨らんでいきました。
1982年にハンガリーとチェコスロバキアの両国際大会に出場し、両大会で優勝したところから世界への挑戦が始まりました。
全日本の強化選手は4年間という短い期間でしたが、オリンピックや世界選手権に出場する等多くの貴重な経験ができ充実したものでした。
その後現役を引退し、全日本のジュニアコーチとして幾つかのオリンピックに同行し、そこで活躍する選手達を間近で見るうちに、自分自身も味わったオリンピックでの大きな喜びや感動を選手と共に味わいたいという想いが強くなりました。
1997年に18年間お世話になった兵庫県警察を退職し、コマツ女子柔道部の監督に就任しました。
当初は弱小チームでありましたが、選手達の意識改革に始まり、技術、体力の向上を図ると共に、選手のスカウトにも奔走しチームの強化に取り組み、徐々に結果も出てくるようになりました。
私は高い指導力があった訳ではありませんが、人には恵まれていたように思います。
困難なことも多々ありましたが、多くの方々からご支援やご協力を頂き、国内外で認めていただけるチームになったように思います。
2019年に新道場(颯志道場)と寮が完成し、更に柔道に打ち込める環境を整えていただいております。
コマツはグローバル企業ということもあり、国内はもとより海外での大会でもたくさんの方々に温かい応援を頂いております。
また選手達が引退後に充実した第2の人生を送ってもらう為に、セカンドキャリアについても全面的にバックアップしてもらっております。
会社に残り社員として頑張る者、指導者や審判員として柔道に携わる者、資格を取り自分の夢を叶えた者、彼女達の第2の人生での活躍は頼もしくもあり嬉しいものです。
今後も微力ではありますが、女子柔道の普及、発展に少しでも貢献できればと思います。