本日の評議員会および臨時理事会にて、役員が選任されましたのでご連絡いたします。
なお、前会長の山下泰裕は名誉会長に就任しましたので、合わせてお知らせいたします。
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【会長 中村真一のコメント】
柔道界のレジェンドである山下泰裕前会長の後任を務めることとなり、重責に身の引き締まる思いです。柔道界の発展のために鋭意努力してまいります。
私は小学生の時に柔道を始め、大学・社会人まで活動を続ける中で、全日本実業柔道連盟との関わりをはじめ、様々な方と交流してまいりました。柔道から多くを学び、現在の私があると思っております。
連盟の運営にあたっては、宗岡正二元会長から山下前会長に受け継がれた「変えるべきところは変え、変えてはならないものは守り抜く」の精神を堅持し、ガバナンスの強化、すなわちコンプライアンス遵守の徹底とリスクマネジメント体制の継続的な強化に努めてまいります。
また、柔道の持つ多様な価値を浸透させていくことに注力したいと考えています。山下前会長が開始した普及振興のための様々な取組や、戦略的グランドデザインとして策定した「長期育成指針」を共有化し、諸施策の具体的成果をあげていくことが今後の課題です。選手強化活動や重大事故対策等も「長期育成指針」の中でしっかりと位置付けをした上で、さらなる充実を図ってまいります。
柔道が持つ「人づくり・人間教育」の価値を多くの人と共有化することで、柔道に関わる人を増やし、「社会に貢献し社会から信頼される柔道界」を目指して全力を尽くす所存です。
【名誉会長 山下泰裕のコメント】
本日をもって任期満了となり、会長を退任することとなりました。
スポーツ団体ガバナンスコードは原則として理事が10年を超えて在任することを禁じており、国際競技連盟理事に例外として認められるのも2期までであり、今期まででした。大きな節目を迎える中、連盟のガバナンス強化に一定の区切りがついたことから、これを機に私は退任し、新しい理事会に柔道界の舵取りをお願いすることが望ましいと考えました。
2017年6月に会長に就任して以来、宗岡正二前会長の「変えるべきところは変え、変えてはならないものは守り抜く」の精神を受け継ぎ、各都道府県との関係強化、女性登用の促進、重大事故・ハラスメント根絶に向けた活動、専門委員会の統廃合、マーケティング活動の強化など、様々な取組を行ってまいりました。また、2019世界選手権東京大会の開催や新型コロナウイルスの世界的流行という未曽有の事態、東京2020オリンピック・パラリンピックの対応もあり、目まぐるしく過ぎた日々でした。
子供たちが柔道をやることに憧れるような柔道界にすること、この目標は退任後も変わることはありません。これからも一柔道家として、柔道界の発展のために尽くしていきたいと思います。