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【女子柔道振興委員会】JJ Voice No. 123 駒木 奈緒美さん

プロフィール
駒木 奈緒美 (こまき なおみ)1983年 神奈川県生まれ
横浜市立鴨居中学校 教諭
講道館柔道女子 五段

主な戦績
2007年 皇后盃全日本女子柔道選手権大会  3位
2007年 講道館杯全日本柔道体重別選手権大会 78kg超級 3位

このような機会を下さった小戝(旧姓:馬籠)恵子さん、ありがとうございました。大学時代、やんちゃな駒木の相手をしてくれてありがとうございました。今後もお相手をよろしくお願いします。いつか、プーさん御殿に遊びに行きたいです。

今回は、自分が思うことを思うままに書いてみようと思います。私が柔道に出会ったきっかけは、弟が骨折して接骨院を受診した時の院長先生からのスカウトでした。中学は入門と同時に道場に下宿、高校は男子部員に混ざっての練習、毎日死に物狂いだった記憶しかありません。正直相当苦しかったですし、あの頃の自分はすごいと思います。しかし、苦しかったけど楽しかった思い出があります。楽しかった理由はなぜかと振り返ると、私は人に恵まれており、どの場面でも気持ちに寄り添ってくれる人がいたからだと思います。

「気持ちを伝える」ことはとても重要だと感じています。現在、横浜市内の中学校で特別支援級の担任をしています。それぞれの苦手なことに一緒に寄り添って、できた喜びを共有するあの瞬間が嬉しいです。生徒たちは、なかなか気持ちを伝えることが難しいけれど、自分の言葉で伝えようとしてくれるのをずっと待ちます。私の過去の経験からも「待つ」ことは大切なことだと思います。「言わなくてもわかる」のは、相手が理解しようとしてくれているから、近くにいてくれようとしてくれているからです。今まで私に寄り添ってくれた人たちは、私のことを知ろうとしてくれ、理解しようとしてくれていたのだと気づきました。教員になってからよく使う言葉があります。感覚的なものですが、何か気になったら「どうしたの?」と聞きます。話したければ話せば良いし、言いたくなければ言わなくても良いです。言いたくなったから、話してみようかな、と思ってもらえるような関係性を大切にしています。

最後になりますが、私が柔道で出会った人たちに寄り添ってもらっていたように、今度は苦しいときに寄り添える人になりたいと思います。

次回は、駒木さんと同級生である、鳥谷部真弓さんが登場します。

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