プロフィール
田知本 愛(たちもと めぐみ)1989年 富山県生まれ
ALSOK
講道館柔道女子五段
主な戦績:
2015年 世界柔道選手権大会(アスタナ) 78kg超級 準優勝
2015年 皇后盃全日本女子柔道選手権大会 優勝
今回、バトンをつないでくれた市橋寿々華さんとは中学時代から北信越大会で戦っていたライバルであり、同じ大学に進学してからはプライベートでもよく一緒にいて、旅行に行ったり何でも相談できる友人です。
私は現役を引退した後、ALSOK採用部で仕事をしながら柔道部のコーチや審判の勉強をしており、会社に所属して約11年になります。現役時代は会社について知らないことが多かったのですが、今は学生に会社の業務説明や面談を行っております。
当初は、就活をしたことのない私が学生に対応していいのだろうかと思うこともありましたが、上司から「田知本さんは柔道の練習で学生と触れ合う機会もあるだろうし、田知本さんにしかできないこともあるからそれを生かして学生に親身になって向き合うことが大事」とアドバイスを受け、自分の強みでカバーしようと考えることができるようになりました。
これは柔道でも同じで、柔道で怪我をした時、怪我をする前のような自分の柔道ができなくて悩んだ時、「できないことを考えて以前と比べるのではなくて、できることを考えて変えていくことが大事」だと思うようになりました。
当時選手の頃は悩むと周りが見えなくなり、どうしてもマイナスなことの方が目立ち、どうしたら元に戻るかばかり考えて練習してきました。しかし、大事なのは強みでカバーして変わっていくこと、次を見ることが大切だと感じました。
柔道で学んだことは、他にも通じることを改めて強く感じています。現役時代は「柔道が強くなるため」を軸に挑戦してこなかったこと、自分には向いていないと思って挑戦してこなかったこともたくさんありましたが、これからはこれまで学んだことを生かしながら「まずはやってみる!」を大切にして、自分の苦手なところも強みでカバーして挑戦していきたいです。
次回は、田知本さんと中学校時代から親交があり、東海大学ではチームメイトとして共に活躍した、
渡辺華奈さんが登場します。