プロフィール
市橋 寿々華(いちはし すずか)1988年 新潟県生まれ
大阪府警察
講道館柔道女子五段
主な戦績:
2012年・2013年 講道館杯全日本体重別選手権大会 78㎏超級 2位
2013年〜2015年・2017年 全国警察柔道選手権大会 78㎏超級 優勝
2014年 東アジア柔道選手権大会(ウランバートル) 78㎏超級 優勝
2014年~2016年 皇后盃全日本女子柔道選手権大会 3位
2016年 グランプリ・ウランバートル 78㎏超 3位
この度は、この様な素晴らしい企画に参加させていただき大変嬉しく思います。
仕事やプライベートのことでお世話になっている田村(旧姓:垣田)恵利さんから連絡を受け、今回執筆させていただく事になりました。
まずは、簡単に自己紹介させていただきます。
私は、米どころとして有名な新潟県新潟市で生まれ、父の薦めで柔道に興味を持ち、小学校3年生から地元の町道場で柔道を学び始めました。中学校までを地元で過ごし、高校は兵庫県にある三田松聖高校へ進学しました。入学当初は、地元を離れて初めての寮生活に不安もあり、練習では重量級の私が軽量級の選手に力負けするほどの実力差に、毎日悔しくて悔しくてしょうが無い日々でした。毎日投げられながらも諦めずに練習しているうちに、練習が楽しく感じるようになりました。そして、成長を実感することのできる柔道の魅力に夢中になり、自然と自信に繋がり結果もついてくる様になりました。
大学は、神奈川県にある東海大学に進学しました。日本のトップ選手が数多く在籍するチームの中で毎日刺激を受けながら切磋琢磨して練習しているうちに、全日本強化選手にも選ばれました。
大学卒業後は大阪府警察に所属し、柔道特別訓練員として7年間選手生活を送りました。そして、2017年の講道館杯を最後に現役を引退しました。現役生活の19年間を振り返ってみると、これまで柔道を続けてこれたのはいつも支えてくれていた家族、温かく指導していただいた先生方、同じ目標に向かって歩んできた仲間達のおかげです。今まで私に関わって下さった人たちには感謝の気持ちで一杯です。
私が柔道から学んだことは、目標を持って努力を続けることの大切さです。また、柔道は練習相手がいてこそ成り立つものであり、感謝する気持ちを学べたと思います。
現在は、大阪府警察術科指導者として警察官に柔道や護身術等の指導をしています。また、少年健全育成を目的とした少年柔道にも携わり、子供達には「何事にも一生懸命に、失敗しても最後までやりきり挑戦する」ことを常日頃から指導しています。現役を引退した今、指導者として毎日が勉強で挑戦し続ける日々は変わっていません。
柔道を通して出会った仲間、経験がこれからの財産になると思います。何事にも挑戦する気持ちと感謝の気持ちを忘れることなく、これからも指導に励み後進に伝えていきたいと思います。
次回は、市橋さんと同じ北信越出身であり東海大学時代の同級生でもある、田知本愛さんが登場します。