この度、全柔連が進める「児童の転倒事故防止に関わる小学校転び方指導に向けて」の取組を受け、島根県で「転び方教室」を開催した。
〇期 日 令和6年10月16日(水)
〇開催学校
①江津市立渡津小学校 5・6年生34名、教職員5名
②江津市立江津東小学校 3・4年生27名、教職員5名
〇ねらい
①転倒事故防止を目的とした柔道の「受け身」を活用した多様な動きをつくる
②自ら身を守る安全能力の育成(学校事故、家庭や地域での事故防止)を図る
③非日常的な運動をとおして、体力の総合的な発育を促す
④柔道の有効性や心を学び、学校生活、社会生活、家庭生活に生かし活力ある毎日を過ごすきっかけとする
〇指導講師
①中央講師 全日本柔道連盟 教育普及振興部長 田中 啓之 先生
②地元講師 島根県柔道連盟 江津市柔道連盟副会長 佐々木 一敬 先生
③ 〃 〃 中学校柔道専門部長 濵岡 睦月 先生
④ 〃 〃 教育普及委員長 濵岡 繁人 先生
中央講師に全柔連 田中先生を迎え、地元講師3名を加え、豊富な指導スタッフで行った。
今回の転び方教室は、体育A体つくり運動の「多様な動きをつくる運動で、体のバランスをとる動き、体を移動する動き、用具を操作する動き、力試しの動き、それらを組み合わせること。」の実践へつながり更に発展してほしいという願いをもって実施した。そして、特活領域、学級活動⑵へのつながりも加味した内容の展開として教室を、各校1時間の開催をした。
日本スポーツ振興センターの資料によれば、学齢が低くなるほど頭部や顔面の受傷率が高くなる傾向が出ている。そこで、受け身を活用した指導が転倒事故防止につながることを願っている。
*児童の感想
・後ろに転がる受け身は、上手にできたと思うが、前への受け身は、なかなか難しかった。
・二人組になってやる受け身は、とても楽しくできた。
・難しそうだったけれど、楽しく受け身が学べた。ゴロンと転ぶ後ろ受身、バンと手を出す前受け身、頭を守る、顔を守る大切さを学んだ。
・結構、いろいろなことをとおして、楽しく受け身の仕方を学んだ。
・バンと投げられる様子を観て、迫力を感じたし、投げられてケガをしない受け身はすごいと思った。
*先生方の感想
・体育の授業で実際に、活用していきたい。またお手伝いをお願いしたい。
・学校保健員会等での安全指導を考えてみたい。
・教育委員会や研究会とタイアップして、教職員研修も面白そうだ。
・こうした安全指導につながる実践をとおして、学校事故減を願う。