全国少年競技者育成事業近畿地区錬成会
令和6年11月2日~4日の2泊3日、奈良県ロート奈良第二武道場にて、近畿地区の少年柔道強化と各府県少年柔道関係者相互の交流を通じ、競技力向上と普及発展を図ることを目的とした、「2024年度全国少年競技者育成事業近畿地区錬成会」を開催しました。近畿2府4県から96名の代表選手、18名の指導者が参加されました。
全日本柔道連盟から派遣講師として、村山洸介先生、出口クリスタ先生が来県され、柔道の基本動作、寝技、立ち技の指導をしていただきました。武道の精神、受け身の大切さから、最新の柔道技まで丁寧に指導していただきました。近畿各府県の代表選手と指導者が集まり、稽古、食事、寝泊りを行う貴重な3日間を、みんないろんな表情で過ごしていました。
トレーニング学(テーピング学)やスポーツ栄養学
体を動かす、稽古だけではなくケガをしない体づくりや予防のため、またこれからの体づくりのために、座学も実施。畿央大学から理学療法士の福本貴彦 先生と管理栄養士の新田裕樹 先生に講演していただきました。
テーピングの奥深さには、選手はもちろん指導者、保護者も大きく頷かれていました。栄養バランスなしに、強い体づくりができない。どのタイミングで栄養を獲得するのかなど、かみ砕いてお話していただきました。
グループワーク
宿舎では、交流を図る目的とグループで話し合い、発表する力を発揮してもらう目的で「柔道を普及するためには」をテーマに班ごとで作成し、みんなの前で発表してもらいました。内容はどの班も素晴らしく、講師や指導者が選手から学ぶことばかりでした。
合宿に慣れない選手も、笑顔に変わっていました。
技の指導と合同稽古
寝技の抑え込みへの移行方法、立ち技で技に入る際の引手、釣り手の使い方、基本動作について、また、現役オリンピック選手である出口クリスタ先生の大内刈り、大外刈りの披露とその技の講習を村山洸介先生から非常にわかりやすくしていただきました。
乱取り稽古では、教わった技にチャレンジする選手もたくさん見受けられました。府県の代表選手達だけあって、技の攻防も半端ないものでした。村山先生、出口先生も乱取りに加わってくださり一緒に汗をかいていただきました。
最後に
スケジュール通りに錬成会は無事に終了しました。大きなケガをした選手もなく認定証を渡すことができました。選手たちが指導者以上に、柔道普及について考えてくれていることに驚かされた合宿でした。初日の大雨が噓のように、最終日は快晴の中、選手たちが、笑顔で帰っていく姿をみて、今後の柔道がさらに楽しみになりました。