コツ&ポイントコツ&ポイントグループは、長い時間話を聞く、集中力を維持して学習することができなくなり、スコアが低くなったのではないかと考えられます。つまり、鉄欠乏性貧血は、体力だけでなく、学力にも影響があることがわかります。鉄は、牛肉や青背魚、ほうれん草などの青菜類に含まれています。しかし、鉄は吸収されにくい栄養素です。ビタミンCを一緒にとると、鉄の吸収を助けます。例えば、牛肉を使ったカレーライス、肉じゃが、ブロッコリーと卵のサラダ、ほうれん草とパプリカの和え物などは、鉄とビタミンCを一緒にとることができますね。お試しください。グロビン濃度を調べます。ヘモグロビン濃度が低いと医師から「鉄欠乏性貧血」の診断を受け、治療が行われます。昔は、「鉄欠乏性貧血」は、女性に多いと言われていたことがありました。表1は、国体(現、国スポ:国民スポーツ大会)選手の低ヘモグロビン濃度を調べたものですが、表のとおり、男女差がないことがわかっています。図1は、貧血でないグループ(正常)、鉄不足グループ、鉄欠乏性貧血グループに注意力、記憶力、学習力に関するテストを行った時の結果です。鉄欠乏性貧血グループは、他のグループに比べて、すべてのスコアが低くなっていました。鉄欠乏性貧血1995~2001年都道府県実施血液検査集計アスリートと貧血,監修 川原貴, 女性アスリート健康支援委員会,2015年材料(2人前)RECIPERECIPEビタミンB1を含む食品鉄を含む食品ビタミンCを含む食品牛肉、羊肉レバー厚揚げ卵ブロッコリーパプリカじゃがいもさつまいもいちごオレンジキウイレモン対象女子(人数)12g/dl 未満中学生8.6%(225人)高校生19.5%(225人)大学生15.5%(225人)さつまいも入り玉子丼材料▶鶏卵2個 ▶さつまいも60g ▶玉ねぎ20g ▶油揚げ20g ▶刻みネギ10g ▶和風だし200ml ▶しょうゆ大さじ1 ▶みりん大さじ1/2 ▶砂糖大さじ1/2 ▶ごはん茶碗2杯分つくり方鉄を含む卵とビタミンCを含むさつまいもを組み合わせた丼にしました。丼にすると、ごはんの量を多く食べやすくなり、エネルギー摂取量を増やせられますね。玄米、胚芽米全粒粉パン青背魚(ぶり、さば、さんまなど)豚肉レバー大豆、枝豆青菜類(ほうれん草、小松菜など)表1 国体選手の低ヘモグロビンの頻度男子(人数)14g/dl 未満22.7%(225人)20.2%(225人)14.3%(225人)①さつまいもはいちょう切りにする。玉ねぎはスライスに切る。油揚げは玉ねぎと同じ厚さに切る。②鍋に和風だし、しょうゆ、みりん、砂糖を入れて沸かす。③②にさつまいも、玉ねぎ、油揚げを加え、さつまいもに火が通るまで加熱する。④③に溶き卵を回し入れ、火が通れば火を止める。刻みネギを加える。※調味料の量は好みで加減してください。
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