まいんど vol.43 全日本柔道連盟
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  CPでは、2人組〜3人組で「帯4人組で鬼が特定の人をタッチする「ネコとネズミ」など、互いにコミュニケーションを深め、楽しみながらウォーミングアップを行いました。なかでも一番盛り上がったのは、互いにくつ下を取り合う「くつ下、とったぞー!」です。参加者は夢中になって歓声をあげながら楽しんでいました。にリンクしており、自然に柔道の基礎が身につくようになっていました。指導では、柔道の受け身を各種紹介した後、日常生活において最も多い「前に転ぶ」場面を想定して、前受け身の動作を元に、自分の身体を守る方法を学習し想定し、後ろ受け身の基本的な動作を確認した後、参加者自身から見て正面を12時、右側を3時、後ろ側を6時、左側を9時安全なこと設定し、指示された時間の方向を向いてから後ろ受け身をする「時計受け身」を行いました。単調になりがちな受け身にゲーム要素を交えることで、こちらも気付かぬうちに回数を増やして楽しみながら身を身につけるはじめに友松晶講師によるAとり合戦」や「しっぽとり」、どのプログラムも柔道の動き次に、灰原講師による転び方ました。「後ろに転ぶ」場合もことができます。最後に中村美里講師による柔道体験が行われました。大外刈の解説が行われた後、未経験者は投げる体験を、経験者はより詳しい解説を加えて大外刈の精度を磨きました。さらに中村先生の得意技である小外刈の解説を行い、小外刈によって相手を崩すことの重要性を学びました。質問の時間では「いつから強かったのですか?」という質問に、「負けてばかりいた時期もあったけど、コツコツ稽古を積むこしている柔道未経験の先生方にも日頃から上手な転び方を実践していただけるよう、指導のポイントをわかりやすく説明しながら実施しました。今回、2025年の国スポのイベントとの共同開催で行われたこの柔道体験教室は実にさまざまな視点からとらえることができます。滋賀県の国スポの機運を高める視点、未来のメダリストを育てる視点、子どもたちの安全を、柔道を通じて考えてもらう視点。多様な視点からの取り組みがいずれ柔道の理解者の輪を広げ、今後、この活動が柔道をとりまくアントラージュの一助になると信じてやみません。全柔連では、未就学児(幼稚園、保育園、子ども園)への転倒事故防止を目的とした「未就学児転倒事故防止指導者研修会」を、2月5日に実施しました。東京都世田谷区の保育園を会場にして、実際に園児への転び方指導を通して指導法について研修しました。 転び方指導はシニア層の転倒事故防止だけでなく、広くすべての年代を対象とした実施が求められています。柔道の効用の一つ、転んでもケガをしない「受け身」を社会全体に広めていきましょう。 (講師:近藤優子)『転んでもケガしない!安全なころび方と体つくり教室』2024年12月21日(土)、講道館大阪国際柔道センターにてダイコロ株式会社主催の『転んでもケガしない! ろび方と体つくり教室』を実施しました。幼児から小学生43名が参加し、1時間半にわたりACP(アクティブチャイルドプログラム)、転び方、柔道体験を行いました。▲長浜市こども園での『ころび方教室』参加者のみなさん▲ダイコロ大阪での「ころび方教室」参加者のみなさん◀髙市未来さんとの交流の様子17まいんど vol.43

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