まいんど vol.42 全日本柔道連盟
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特集パリパラリンピックル1個を獲得することができました。■9月5日(木)■9月6日(金)新型コロナウイルスによって1年延期となった東京パラリンピックが2021年9月に開催されたため、パリパラリンピックの準備に費やせた時間はわずか3年。大会約1年前の2023年8月から私が監督を務めることとなった。1年という短い期間であったから     4こそできた強化活動と、選手たちの戦いぶりを振り返りたいと思います。選択と集中私は2000年のシドニーパラリンピックから帯同し今回が7大会目でした。20年以上視覚障害者柔道の強化に携わってきたなかで、今回行った革新的な取り組みが『選択と集中』でした。監督に就任した2023年8月、ナショナルトレーニングセンターで実施した最初の全日本強化合宿で、私は選手たちに「金メダルを目指す。ふるいにかけていくので覚悟してほしい」と伝えました。予算や時間が限られたなかで目標を達成するには、選手全員に、均等にチャンスを与えるわけにはいかなかったからです。選手からは「なぜ私は国際大会に派遣してもらえないのか」という声も出ましたが、私たちは20年以上続いてきたやり方を捨て、目前に迫ったパリパラリンピックで最高の成績の残すため、『選択と集中』を貫きました。佐藤伸一郎強化委員長が矢面に立ち、現場の判断を支持してくれたので、ぶれることなく強化に励むことができました。結果、選手6名がパリパラリンピックに出場し、金メダル2個、銀メダル1個、銅メダ以下、各選手の成績と試合内容について振り返りたいと思います。【日本選手試合日程】J1・48㎏級:半谷静香J1・70㎏級:土屋美奈子J1・73㎏級:加藤裕司◀︎メダリスト。左から女子J1・57㎏級・準優勝の半谷静香、男子J2・73㎏級優勝の瀬戸勇次郎、女子J2・57㎏級優勝の廣瀬順子、女子J2・70㎏級3位の小川和紗まいんど vol.42 パリオリンピックの約1か月後の9月5日(木)から7日(土)の3日間、シャン・ド・マルス・アリーナにおいて、パリ2024パラリンピック柔道競技が行われ、J2・73㎏級の瀬戸勇次郎とJ2・ 57㎏級の廣瀬順子の2人が金メダル、J1・57㎏級の半谷静香が銀メダル、J2・70㎏級の小川和紗が銅メダルを獲得しました。応援してくださったみなさまに心よりお礼申し上げます。PARIS2024日本、パリパラリンピックで金2、銀1、銅1を獲得!

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