まいんど vol.42 全日本柔道連盟
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開催して第11回(2024年度)柔道医科学研究会を会を9月21日(土)に天理大学において開催いたしました。学生ならびに一般の方を含めて190名がご参加され、心より感謝申し上げます。さて、本研究会のテーマは「柔道のさらなる発展に向けて」といたしました。全世代に愛される安全な柔道を構築する必要があり医科学委員会の活動は非常に重要であると考えております。しかしながら、柔道の魅力を発信するためには、安全性だけでは不十分で柔道の競技性や公平性との三者共存が必須だと思います。研究会では、中里壮也専務理事のごあい医科学委員会第11回(2024年度)柔道医科学研究さつがあり、柔道において医科学からのアプローチが不可欠であることをお話しいただきました。文化講演としまして細川伸二氏にフランス柔道と天理柔道の繋がりについて「国際柔道連盟(IJF)と日本柔道について―フランス・日本・天理柔道の関係―」のタイトルでご講演いただきました。フランスと日本の柔道の歴史や国際的に見た柔道の価値、さらには天理柔道と嘉納治五郎師範との関係が大変よくわかりました。特別講演として大迫明伸氏に審判員の立場から「柔道の試合審判と救護対応について」のタイトルでご講演いただく予定でした(ご都合により欠講)。天理大学卒の両氏はオリンピックに出場され、その後もIJF(国際柔道連盟)主催の国際大会において運営側として日本を代表する役職を務めてこられました。さらに、会長講演として小職がIJF医科学委員の経験を紹介させていただきました。IJF医科学委員は現在世界に6名います。IJFが開催する国際大会はさまざまな国々で行われるため決して日本のように柔道が普及した国ばかりではありません。そのため、IJF医科学委員は試合会場の畳からウォームアップエリアの隅々、さらに救護室、トイレ、アンチドーピングコントロールルームまで衛生面や安全面に留意して試合前に多岐にわたって確認する必要があります。また、選手がケガをした場合は病院の手配や紹介状、さらには簡単な診察をして試合棄権の理由を確認します。これは政治的な理由や虚偽の申請により試合を棄権することがないよう医学的に監修をする意味で非常に重要です。IJF医科学委員を担うなかで多くの国際交流を経験することは素晴らしいと感じています。シンポジウムは「柔道のさらなる発展に向けて」と題しまして、安全性(医科学)、競技性(選手強化)、公平性(審判)の異      委員会委員会の活動状況や、お知らせがありますので、全柔連各種委員会から情報をお届けするページです。お役立てください。〜委員会と柔道家をつなぐ伝言板〜Information

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