柔道での感染症拡大を防ぐためにD-19D-19りましたが、流行は継続しており、冬に流行するインフルエンザが季節に関係なく発症するようになり、秋から冬に向けてはマイコプラズマ肺炎が日本で流行しつつあります。厚生労働省は図2のような注意喚起を行っています。5)マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症です。小児や若い人の肺炎の原因として比較的多く、例年、感染者のうち80%は14歳以下ですが、成人の報告もみられます。マイコプラズマ肺炎は1年を通じてみられ、秋冬に増加する傾向があります。発熱や全身の倦怠感(だるさ)、頭痛、せきなどの症状がみられます(せきは少し遅れて始まることもあります)。せきは熱が下がった後も長期にわたって(3~4週間)続くのが特徴です。このような症状があれば、早めに医療機関を受診し感染を広げないよう努めなければなりません(図3、図4参照)。6)柔道での感染症拡大のリスクを下げる方法は何でしょうか? これまで、みなさんがCOVがい・手洗い・換気・TPOに応じたマスク着用など、一般的な感染症対策が重要です。体調が悪い時には練習・試合等に参加しないことはもちろん、感染症流行時には健康調査表を練習・試合前に活用することも大切です。 I I画での解説を含め、全柔連のホームページで閲覧することができますので、ご参照ください(図5)。COV感染症対策で行ってきた、うに対するガイドラインは、動【文献】1)Global case fatality rate from COVID-19 has decreased by 96.8% during 2.5 years of the pandemic.(著者:N Horita, T Fukumoto/掲載雑誌: Journal of Medical Virology, DOI:10.1002/Jmv.28231)2)Efficacy of pre-competition health surveillance and PCR testing in Judo in the Pandemic status of COVID-19(著者:Naoki Sakuyama, Yasuo Mikami, Akira Ikumi, Naohisa FuJita, ShinJi Nagahiro/掲載雑誌:Cureus, January 02, 2022)3)Efficacy of Health Surveillance and Polymerase Chain Reaction Testing in Judo During the COVID-19 Pandemic(著者:Naoki Sakuyama, Naohisa FuJita, Akira Ikumi, Masaomi Miura, ShinJi Nagahiro, Mikami Yasuo)4)柔道の練習における飛沫飛散の検討(著者:三浦雅臣, 井汲 彰,柵山尚紀,宮崎誠司,三上靖夫,永廣信治/掲載雑誌:Tokai J. Sports Med. Sci. No. 35, 7-15, 2023/掲載雑誌:Cureus, April 09, 2024)5)厚生労働省ホームページ:新型コロナウイルス・季節性インフルエンザの同時流行に備えた対応https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kansentaisaku_00003.html6)厚生労働省ホームページ:マイコプラズマ肺炎https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/mycoplasma.html全日本柔道連盟公式 HP新型コロナウイルス感染症関連サイトhttps://www.judo.or.jp/news/503/図3 「画像診断まとめ」より引用:https://xn--o1qq22cjlllou16giuj.jp/archives/34602 図4 マイコプラズマ肺炎のCT画像図5
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