まいんど vol.41 全日本柔道連盟
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▶︎男子73㎏級表彰。左端が銅メダルの橋本長2分47秒の「指導3」で辛勝。そして、今■女子57㎏級今大会、第5シードで臨んだ舟久保遥香の組み合わせは非常に厳しく、現在の57㎏級のトップ選手をほぼ全員破らなければ優勝できない、そんな組み合わせでした。舟久保は1回戦のヴェロニカ・トニオーロをGS延長23秒の大外刈「技あり」で破ると2回戦の強豪ダリア・ビロディドにはGS延大会一番の勝負どころと思われた地元フランスのサハ=レオニー・シジク戦は、開始早々の9秒、組み際の小外刈で背中から落とされ一本負け。力を出す前に終わってしまった残念な一戦でした。しかし、敗者復活戦に回った舟久保は、マリツァ・ペリシッチに横四方固で一本勝ちして3位決定戦に進み、リオ・オリンピック金メダリストのラファエラ・シウバと粘り強く戦い、最後はシウバのヘッドダイブによる反則負けで勝利。銅メダルを獲得しました。■男子73㎏級第2シードの橋本壮市は2回戦から登場。開始12秒、いきなりマルク・フリストフを左袖釣込腰で担ぎ上げて「技あり」を奪う好スタートを切ると、その後も袖釣込腰、一本背負投などを繰り出して危なげなく試合を進め優勢勝ち。続く準々決勝の相手は地元フランスのジョアン=ベンジャミン・ガバ。終始動いて技を掛け続けるガバに対し、橋本も右一本背負投などで応じましたが、手数で圧倒され、最後はGS2分28秒、「指導3」を取られ無念の反則負け。橋本は敗者復活戦に回り、バトザヤ・エルデネバヤルには、相手のヘッドダイブの反則による勝利で3位決定戦に進出し、3決は序盤から前に出てきたアキル・ジャコヴァから体落で「技あり」を奪い、その後のジャコヴァの猛攻を巧みにかわしながら袖釣込腰などを繰り出して優勢勝ち。32歳、今大会の日本代表最年長出場の橋本が見事銅メダルを獲得しました。    8▼男子73㎏級2回戦。橋本が袖釣込腰で「技あり」を奪う◀女子57㎏級3位決定戦。シウバの攻めに冷静に応じる舟久保▲女子57㎏級表彰。右から2人目が舟久保▼男子73㎏級3位決定戦。背負投で攻める橋本▲女子57㎏級敗者復活戦。舟久保が横四方固でペリシッチに一本勝ちまいんど vol.41■女子57㎏級優 勝:C.デグチ(カナダ)準優勝:ホ・ミミ(韓国)第3位:舟久保遥香(日本/三井住友海上火災)第3位:S.シジク(フランス)▶1回戦舟久保遥香GS技あり・大外刈△V.トニオーロ(イタリア)▶2回戦舟久保遥香〇GS反則[指導3]△D.ビロディド(ウクライナ)▶準々決勝S.シジク〇小外刈△舟久保遥香▶敗者復活戦舟久保遥香〇横四方固△M.ペリシッチ(セルビア)▶3位決定戦舟久保遥香〇GS反則[DH]△R.シウバ(ブラジル)■男子73㎏級優 勝:H.ヘイダロフ(アゼルバイジャン)準優勝:J=B.ガバ(フランス)第3位:A.オスマノフ(モルドバ)第3位:橋本壮市(日本/パーク24)▶2回戦橋本壮市優勢[技あり・袖釣込腰]△M.フリストフ(ブルガリア)▶準々決勝J=B.ガバ(フランス)〇GS反則[指導3]△橋本壮市▶敗者復活戦橋本壮市〇反則[DH]△B.エルデネバヤル(モンゴル)▶3位決定戦橋本壮市優勢[技あり・体落]△A.ジャコヴァ(コソボ)PARIS 2024PARIS 20247/29(月)舟久保遥香、橋本壮市、ともに銅メダルを確保

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