まいんど vol.41 全日本柔道連盟
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第2回知的障がい者柔道(ID柔道)強化合宿を実施形部会知的障がい者柔道振興部会しい、もしくは感染が判明した選手は、迅速に医療機関において的確な治療を行うこと。大会時に、選手に皮膚真菌症の感染が発覚した場合は、大会への出場ができない場合もある。」とあります。この、「大会への出場ができない場合もある。」という記載がこの病気の管理の難しさを表しています。大会への参加の可否は、大会の主催者に委ねられていますが、医学的にも判断が難しいのです。その理由の一つが、治療を開始したとして、どれだけの期間、治療をすれば感染しなくなるのかについて、症状や治療内容によって異なり、一定の見解を示すことが難しいことがあげられます。医科学委員会では、参加の可否の参考となる基準を提案すべく議論中です。見解をまとめたのちに全柔連のホームぺージなどでお知らせする予定です。普段から、予防をしておかねばならないし、感染したら拡大しないよう振る舞わなければなりません。集団感染を阻止するには、自分の身体や柔道衣、練習場、自室などをいつも清潔に保つことが大切です。練習直後にシャワーや入浴をし、できるだけ早く石鹸で頭や身体を洗いましょう。感染した部位をテープで巻いて隠して練習を続けたり、試合に出場しようとする選手がいると聞き及びます。しかし、相手に感染させるリスクがあるのなら、試合はもちろん、練習への参加を控えるのが正しい対応であり、仲間や試合相手への礼儀ではないでしょうか。指導にあたられている先生におかれましては、柔道は人間として成長するための道であると説かれた嘉納治五郎先生の教えを念頭に指導をしていただきたいと思います。(三上靖夫、廣瀬伸良)6月1日全日本形競技大会後に開催された教育普及・MIND委員会形部会にて審議を行い、2024年11月9日(土)、10日(日)にアメリカ・ラスベガスで開催予定の世界形選手権大会へは、下記3組を派遣することと決定いたしました。■固の形 大舘斗志爾(大宅中学校)■極の形 植松恒司(警視庁)■講道館護身術 酒卷文孝(警視庁)7月5日(金)から7日(日)にかけて、日本文化大學において、2024年度第2回知的障がい者柔道(ID柔道)強化合宿が開催され、強化選手21名、帯同者および部会メンバー等14名の計35名が参加しました。           今回の合宿では、新たな試みとして「フィジカルトレーニング」を行いました。普段あまり行わない体幹を鍛えるトレーニングに選手は、疲労を感じながらも熱心に取り組む姿を見せていました。柔道の練習では、ID柔道では禁止されている捨身技やヒザをついた技を行わないでも柔道ができるように、技の理合や自然体の重要性をテーマにした打ち込み練習や反復練習、そしてそれを意識した乱取稽古を行いました。選手たちからは「相手を崩す練習は難しかったけど、自分のなかで課題が見つかった。道場へ持ち帰って仲間に伝えたい」と下野龍司(京都文教高校)・竹石憲治(警視庁)・池田孝生(警視庁)・■本社〒144-0043東京都大田区羽田5-3-1スカイプラザオフィス12階☎03-6423-9311

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