トンスランス感染症に注意医科学委員会質問できないなか、2回質問してくれた選手がいました。その際、講師の海老沼匡コーチはこの選手を褒めた後「自分が良いと思ったことをするのに空気を読む必要はない。この先、この集団から抜け出してもっと強くなりたいのなら、まずはここから変えていくべきではないか?」という主旨のメッセージを伝えられました。世界一強くなるため、そして、柔道が社会に貢献、還元できるものになるための取り組みができる選手の育成を目指し、創意工夫を重ねていきたいと思います。(全日本男子ジュニアヘッドコーチ トンスランス感染症は、「トリコフィトン・トンスランス」という真菌(カビ)による感染症です。身体に感染すると「ぜにたむし」、頭に感染すると「しらくも」とも呼ばれます。2001年に海外から日本国内へ持ち込まれ、身体と身体が接触する機会が多い柔道やレスリングなどの格闘技選手の間で増えてきました。特徴は、感染力が非常に強くて治りにくいことです。感染した選手と身体が触れることで感染するほか、トンスランス菌が付着した畳やマット、衣類やタオル、寝具類からも感染することがあり、柔道をしてない家族や友人にもうつることがあります。皮膚科を受診し、状態にあった飲み薬や塗り薬を処方してもらって根気よく治療を受ける必要があります。柔道の多くの大会で要項に脳振盪と並んでトンスランス真菌症について明記されています。今年度の全日本柔道選手権大会の要項には、「皮膚真菌症(トンスランス感染症)について、発症の有無を各所属の責任において必ず確認すること。感染が疑わ各務耕司)委員会 Informationトンスランス感染症に罹患した皮膚の様子(左から手関節、頚部、頭部)
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