まいんど vol.41 全日本柔道連盟
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■女子70㎏級第5シードの新添左季は2回戦で、3月のグランドスラム・タシケントで敗れているグルノザ・マトニヤゾワとの対戦となりましたが、マトニヤゾワの肩車をうまく捌き袈裟固に抑えて一本勝ち。オリンピック最初の試合を無難に勝ち上がりました。しかし、準々決勝のサンネ・ファンダイクには、中盤、肩車からの谷落で「技あり」を奪われ、その後の足車、内股、大内刈、払腰などの反撃も実らずにタイムアップ。新添は、敗者復活戦に回りましたが、アイ・ツノダ=ロウスタントに、先手の攻撃で主導権を握られ、GS3分18秒、「指導3」反則負け。新添らしい思い切りのいい攻撃は見られず無念の敗退となりました。■男子90㎏級今大会第3シードの村尾三四郎は2回戦のクレン=クリストファー・カリウライドを大外刈で一蹴すると、準々決勝ではアラム・グリゴリアンに3分18秒、「指導3」反則で勝利。準決勝は、地元フランスの声援を受け、遮二無二前に出てくるマクシム=ガエ・ンガヤプ=ハンボウを落ち着いて捌き、小外刈と大内刈で2つの「技あり」を奪って一本勝ち。決勝進出を決めました。決勝の相手は、東京オリンピック金メダリスト、ワールドランキング1位のラシャ・ベカウリ。村尾と同い年で、ジュニア時代からのライバル。最初にポイントをとったのは村尾で、開始1分、小外刈で「技あり」を先行しました。しかし、2分39秒、ベカウリが谷落で「技あり」を奪いポイントで並び、その後、村尾がタイミングのいい内股で投げるも、ベカウリが背中を着かず惜しくもポイントはなし。さらに残り10秒を切り、村尾が小外刈を仕掛けると、ベカウリは体勢を崩しながら小内刈で切り返し、これが「技あり」。村尾はあと一歩のところで金メダルならず。それでも立派な銀メダル獲得となりました。10▲女子70㎏級準々決勝。ファンダイクの意表を突く谷落で「技あり」を奪われ、新添は苦杯を喫す▼女子70㎏級敗者復活戦。新添はツノダ=ロウスタントに「指導3」反則負けし3位決定戦に進めず▲男子90㎏級決勝。村尾の内股に、ベカウリは大きく跳ね上げられながらも、驚異のボディコントロールで背中から落ちず。惜しくも「技あり」にはならなかった▲男子90㎏級表彰。右から2人目が銀メダルの村尾◀男子90㎏級準決勝。村尾がンガヤプ=ハンボウから大内刈で「技あり」を奪う▼男子90㎏級決勝。村尾が小外掛でベカウリから「技あり」を先取まいんど vol.41   ■女子70㎏級優 勝:B.マティッチ(クロアチア)準優勝:M.ブトケライト(ドイツ)第3位:M.ポレレス(オーストリア)第3位:G.ウィレムス(ベルギー)▶2回戦新添左季〇袈裟固△G.マトニヤゾワ(ウズベキスタン)▶準々決勝S.ファンダイク(オランダ)優勢[技あり・谷落]△新添左季▶敗者復活戦A.ツノダ=ロウスタント(スペイン)〇GS反則[指導3]△新添左季■男子90㎏級優 勝:L.ベカウリ(ジョージア)準優勝:村尾三四郎(日本/ジャパンエレベーターサービスホールディングス)第3位:M=G.ンガヤプ=ハンボウ(フランス)第3位:T.ツェルディス(ギリシャ)▶2回戦村尾三四郎〇大外刈△C=C.カリウライド(エストニア)▶準々決勝村尾三四郎〇反則[指導3]△A.グリゴリアン(アラブ首長国連邦)▶準決勝村尾三四郎〇合技△[小外刈・大内刈]△M=G.ンガヤプ=ハンボウ(フランス)▶決勝L.ベカウリ(ジョージア)〇合技[谷落・小内刈]△村尾三四郎PARIS 2024PARIS 20247/31(水)村尾三四郎が惜しくも銀新添左季は力出し切れず

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