まいんど vol.41 全日本柔道連盟
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 3度目のオリンピック挑戦となる髙市未来■女子63㎏級は、今大会第8シード。髙市は1回戦から有力選手、マイリン・デルトロ=カルバハルとの対戦となりましたが、ここは横四方固で一本勝ち。続く2回戦も強敵カタリナ・クリストとの対戦。やや動きに精彩を欠いた髙市は、GS延長3分22秒、クリストに一本背負投で「技あり」を奪われ、無念の2回戦敗退となりました。優勝候補筆頭で、髙市のライバル・フランスのクラリス・アグベニューも準決勝で敗れ、そのアグベニューを破ったアンドレ・レスキが金メダルに輝きました。■男子81㎏級海外勢のレベルが非常に高く、勝ち上がること自体が厳しいと予想されたこの階級。永瀬は今大会第8シード、組み合わせ的には、東京オリンピック金メダリストの永瀬にとっても、非常に厳しいものでした。永瀬は2回戦から登場し、アライン・アプラハミアンを大内刈と崩上四方固の合技「一本」で破ると、3回戦で早くも強豪ヴィダット・アルバイラクとの対戦。ここをGS34秒の内股「技あり」で勝ち抜くと、次はさらなる難敵、2021年世界選手権優勝のマティアス・カス。永瀬は隙のない戦いで試合を進め、GS2分48秒、足車「技あり」で勝利。準決勝ではダークホースのアントニオ・エスポージトに膝車と崩袈裟固の合技「一本」で快勝し、決勝進出を果たしました。決勝は予想通り世界選手権3連覇のタト・グリガラシビリでした。この試合、永瀬は非常に冷静で、接近戦に強いグリガラシビリが背中をつかんできたところを小外掛で倒して「技あり」を先行すると、さらにグリガラシビリが肩越しに帯をつかんで引き付けてきた動きを見極めて、谷落で背中から落として「一本」、2分48秒。永瀬が81㎏級では史上初となるオリンピック連覇を達成しました。▲優勝にも表情を変えることなく開始線に戻る永瀬▶男子81㎏級2回戦。永瀬が足車でカスから「技あり」を奪い最初の難関突破▲男子81㎏級表彰。右から2人目が大会連覇の永瀬▼男子81㎏級決勝。世界選手権3連覇のグリガラシビリに谷落で一本勝ちし、永瀬が連覇を達成▲は横◀四女方子63固㎏で一級1本勝回ち戦し。3、好度ス目タのーオトリをン切ピっッたクが出…場の髙市    ■女子63㎏級優 勝:A.レスキ(スロベニア)準優勝:P.アウィチ=アルカラス(メキシコ)第3位:C.アグベニュー(フランス)第3位:L.ファズリウ(コソボ)▶1回戦髙市未来〇横四方固△M.デルトロ=カルバハル(キューバ)▶2回戦K.クリスト(クロアチア)GS技あり・一本背負投△高市未来■男子81㎏級優 勝:永瀬貴規(日本/旭化成)準優勝:T.グリガラシビリ(ジョージア)第3位:イ・ジョンファン(韓国)第3位:S.マフマドベコフ(タジキスタン)▶2回戦永瀬貴規〇合技[大内刈・崩上四方固]△A.アプラハミアン(ウルグアイ)▶3回戦永瀬貴規GS技あり・内股△V.アルバイラク(トルコ)▶準々決勝永瀬貴規GS技あり・足車△M.カス(ベルギー)▶準決勝永瀬貴規〇合技[膝車・崩袈裟固]△A.エスポージト(イタリア)▶決勝永瀬貴規〇谷落△T.グリガラシビリ(ジョージア)9まいんど vol.41PARIS 20247/30(火)特集 パリ・オリンピック永瀬貴規が圧巻の連覇!髙市未来は3度目も夢かなわず

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