まいんど vol.40 全日本柔道連盟
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8まいんど vol.40――調整はいかがですか?「順調にきていて、残り3か月になって、気合が入ってきたというか、ワクワクしてきたというか、そんな感じです」――ケガの状態は?「3月のGSトビリシの時にしたケガは、だいぶ良くなってきているので、あと1か月で身体や筋力を作り、残り2か月で仕上げていこうと思っています」――普段の練習は会社の道場で?「パーク24の道場でやったり、いろいろな大学に行ったりしています。母校の東海大だったり、国士舘大、國學院大、日大、明治大と、本当にいろいろなところに、出稽古に行かせていただいています」――いろいろなタイプの選手と練習しているんですね?「そうですね。いろいろな選手と練習をやらせてもらって、あと3か月、楽しみながら準備して、最高のパフォーマンスができるように、ベストのコンディションを作りたいと思っています」――今回の男子代表選手では最年長。ベテランという年齢になりましたが、ご自――オリンピック本番まで3か月を切りましたが、徐々に緊張感が高まっているという感じはありますか?「そうですね、緊張感はあります。いろんな方のお話を聞いて、やっぱりオリンピックは他の大会とは違うんだなと実感していますし、普段の準備以上に、徹底した準備が必要かなと思っています」――不安を感じることも?「不安に思うこともありますし、常に緊張している感じです。大会が近づいてきているなかで、時間も限られていますし、自分のコンディションもありますので、そことうまく向き合いながら、大会当日、ベストに持っていけるように、一日一日を大事にしていきたいなと思っているところです」――普段から続けていることや、試合前にやっていることは何かありますか?「とくにはないですが…、自分の今までやってきたことを振り返ることくらいですかね。普段から何か思いついた時や何かを感じた時に、その思いついたこと、感じた部分をノートに残しているので、それを見て男 子73㎏級女 子57㎏級HASHIMOTO SoichiFUNAKUBO Haruka身ではどのように感じていますか?「若い時には見えなかったことが見えてきたというのはあります。柔道のことだけでなく、会社やいろんな人のサポートがあって、自分自身、柔道をやれているんだということを感じます」――以前の会見で、「諦めなければチャンスは来る」とおっしゃっていました。挫折もあったでしょうし、いい時期悪い時期を経験してここまで来たと思います。どんな思いで本番に臨みますか?「これまで出会ってきたたくさんの人の応援やサポートがあってここまで来られたので、今回は、自分だけじゃなく、みんなと一緒に戦っているんだという思いで戦いたい。畳の上に立って、すべてを懸けるじゃないですけど、そういう人たちの思いも背負って戦いたいと思います」――ファンのみなさんにメッセージを。「僕が柔道家として培ってきたことすべてをパリの畳の上で表現したいと思っていますので、応援はもちろんしてほしいですけど、楽しみにしていてほしいと思っています」 (取材/5月2日)振り返ったり、こういう場面ではこういうことをやっていたなと思い返すだけでも、頭の中が整理できますし、書き残しておくことで、経験値として残って、似たような状況になった時に対応できたり、今のはちょっと違うから、ここをこうしようとか、工夫できるので、ある程度残しておこうと思ってやっています」――対戦相手の研究は?「多くの選手とは対戦経験があったり、よく見たりしていて、どんな技をかけるのかはわかるので、どんなことをされると嫌なのかということを考えたり、自分に何ができるのかということを考えています。でも、あまり警戒しすぎないようにしようと思っています」――オリンピックの目標と意気込みを。「本当にたくさんの方にサポートしていただいているので、金メダルを獲って、みなさんに見ていただきたいなと思っています。自分はまだまだ弱いですが、しっかりと鍛えて、必ず金メダルを獲るという強い気持ちを持って試合に臨みたいと思います」 (取材/5月3日)パーク24株式会社1991年8月24日生(32歳) 静岡県出身東海大相模中学→東海大相模高校→東海大学世界選手権:2017年優勝,18年,22年2位,21年,23年3位三井住友海上火災保険株式会社1998年10月10日生(25歳) 山梨県出身富士学苑中学→富士学苑高校世界選手権:2022年,23年2位7/29(月)橋本 壮市舟久保 遥香

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