まいんど vol.40 全日本柔道連盟
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いま、パリではフランス人スタッフの自信、プライド、警戒心『LÉqupe i'まるでシンボルのようです。数日前、フランスがパリ・オリンピックまであと100日を迎えたとき、48㎏級のシリーヌ・ブクリは、フランスのスポーツ紙紙)に、オリンピック初日に、最初にメダルを獲得する可能性が大きいと予想されているのを見つけました(それが、同じ日に試合をする…2021年東京オリンピックの銅メダリストである男子60㎏級のルカ・ムハイゼでなければ)。この2人の柔道家は、フランスでは一般にはほとんど知られていませんが、ラグビー選手のアントワーヌ・デュポンと同じくオリンピックの開幕を飾るラグビー7人制のフランス代表チームより注目されています。ラグビーはフランスでは非常に人気のあるスポーツで、選手登録人口は30万人近く。確かに柔道(現在の露出も多く、アントワーヌ・デュポンのようなスーパースターもいます。多くのことが期待されるフランス女子』(フランスで唯一のスポーツチームの責任者であるクリストフ・マッシーナ監督は、その熱意を隠すことはありません。「私たちは、できるだけ安定した、バランスの取れた状態を保たなければなりません。それが競技当日に必要なことだからです。ここ数ヶ月の間、私たちは母国でのオリンピックに関連して、グループと私たちのスポーツのいたるところで、非常に明確な加速を感じてきました。正確に言えば、私たちの役割は、この加速に巻き込まれることなく、自分たちで設定した枠組みとテンポを尊重しながら、それらに適応できるように必要な情報を収集することです。ロードマップは明確に示されており、現時点ではすべての信号が青となっています」自信、プライド、警戒心もそうですが、代表監督として20周年を迎えたフランスの業師はこうも打ち明けます。「私たちは重要な要素を考慮する必要があります。それは、オリンピックが自国で開催されるということです。私たちは女子柔道家に大きな期待をしているので、この点には非常に注意を払う必要があります。だからこそ、私はオリンピックの目標ではなく、夢の話をしたいのです。彼女たちは、フランス柔道で唯一無二のパフォーマンスを達成し、フランススポーツ界に特別な1ページを刻む手段(力とチャンス)を持っています」フランスでは、女子柔道だけで獲得可能な7つの金メダルすべての獲得を信じています。彼女たちは、自国開催のオリンピックでフランス政府が設定したメダル獲得目標50個で、上位3か国に入るという目標を重視しなければなりませんが、フランスが――世界の他の国々と同じと言えるかもしれませんが、自国開催のオリンピックのため、パリがよりパリらしく感じられるようになってきています――オリンピック開幕まで100日を切り、柔道は、柔道競技をはるかに超え、注目を集めています。38フランスの人気柔道専門誌L’ Esprit du Judo (Spirit of Judo/柔道の精神)まいんど vol.4053万人)よりは少ないですが、テレビへ柔道好きなパリの観衆。オリンピックを待ち望んでいる(写真は今年のグランドスラム・パリ)最初のメダリストとフランスが期待する48㎏級のシリーヌ・ブクリText/Olivier Remy/Spirit of Judo Magazineパリ・オリンピックへの道柔道はもう待ちきれない!

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