まいんど vol.40 全日本柔道連盟
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令和6年全日本柔道選手権大会は、恒例の4月29日(昭和の日)に、東京・九段の日本武道館において開催されました。6月に行われるアブダビ世界選手権大会100㎏超級代表の太田彪雅(旭化成)、そして8月に開催されるパリ・オリンピック100㎏超級代表内定の斉藤立(ジャパンエレベーターサービスホールディングス)の出場はなかったものの、昨年優勝の王子谷剛志(旭化成)、準優勝の羽賀龍之介(旭化成)、そして全国の予選を勝ち抜いた40名の俊英が、熱い戦いを広げました。準決勝で、5度目の優勝を狙った王子谷を小外掛「一本」で破った中野寛太(旭化成)と、準決勝でグリーンカラニ海斗(パーク24)を谷落と横四方固の合技で下したベテラン・原沢久喜が決勝進出。決勝は、今年からの特別ルールで8分間となりました。両者は時間いっぱい、激しく戦い続け、旗判定の末、僅差(2-1)の優勢勝ちで中野が初優勝を果たしました。今年の全日本選手権大会は、試合時間5分(決勝は8分)。「指導」は4回目で「反則負け」、延長(GS)なしで旗判定による決着という特別ルールで行われました。IJFの審判規程に慣れた選手、審判員に、多少の戸惑いが感じられる場面はありましたが、改定された審判規程の目的とする「正しく組み、理にかなった技の攻防で一本を目指して競い合う柔道」を目指す姿勢が、多くの選手から感じられる大会だったのではないでしょうか。8分間戦って勝負はつかず判定決着となった両者の対決。2-1のスプリットディシジョンで中野の初優勝が決まったベスト8に入った選手たち中村真一大会会長より賞状が授与された    ■全日本柔道選手権大会結果優 勝・中野 寛太(旭化成)準優勝・原沢 久喜(長府工産)第3位・王子谷剛志(旭化成)第3位・グリーンカラニ海斗(パーク24)第5位・押領司龍星(京葉ガス)第5位・影浦  心(日本中央競馬会)第5位・西尾  徹(大阪府警察)第5位・佐藤 和哉(日本製鉄)

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