まいんど vol.40 全日本柔道連盟
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11まいんど vol.40男 子女 子78㎏級WOLF AaronTAKAYAMA Rika――GSカザフスタンは素晴らしい内容での優勝でした。「減量やコンディション作りがうまくいったなと思いましたし、試合を重ねていくに従って徐々に自分自身のパフォーマンスも上がり、広い目で試合を見ることができていました。相手のこともちゃんと研究ができて試合ができたということで、ようやくパフォーマンスが追いついてきたという感じです」――東京オリンピック後では、一番いいパフォーマンスだったように思います。「そうですね。試合した感覚としても力が入っているなという感じもありましたし、『受け』もよかったと思います」――余裕を持ってできた感じですか?「今回はポイントを取らないとランキング的に(オリンピック出場が)きつかったので、余裕のある状態ではありませんでしたが、そこで自分に鞭打ってやれたこと、そして何より、決勝までやりきれたことが大きかったと感じています」――調整としてはここまで順調?「どうですかね。ギリギリのところで毎――代表内定が12月、約5か月が経ちましたが、早かったですか?「早かったという感じではないですが、かといって長かったという感じでもないです。3月(GSタシケント:優勝)と4月(アジア選手権:優勝)の2回大会に出て、それに向けての準備もちゃんとできていたので、いつもどおり、目の前の大会、目の前の練習を着々と、コツコツとやっているうちに、ここまで来たという感じです。オリンピックまで3か月を切りましたけど、正直、いまだに緊張することもなくて。もっと近づいてくると緊張するのかもしれないですけど…」――大会では緊張しないほうですか?「いえ、普段の大会は毎回すごく緊張しています。日本の大会でも海外の大会でも。ごはんもノドを通らない感じですが、無理矢理食べていますし、初戦の前とかは、けっこう無理して笑っています」――オリンピックに向けて、いま感じていること、思うことはありますか? 「やっぱり今まで所属の先輩たちがオリンピックでメダルを獲る姿を見てきたの回戦っているだけですし、オリンピックはもっとギリギリの戦いになると思うので、そこでどうやって力を発揮するのかをこれから考えたいと思います。まだまだ強い選手もたくさんいますし、戦っていない選手、オリンピックまで練習もやれない選手もいると思うので、そういった選手とどう試合するのかというところも考えていかなきゃいけない。楽なことは一つもないと思うので、そういったことをしっかりと考えながら、やっていきたいと思います」――パリ・オリンピックまでおよそ2か月ですが、ここからの2か月はどのような調整を?「あとは体重も106㎏くらいをキープしながら、試合と練習をいかに近づけるかという作業が大事だと思うので、それを意識して、あと2か月、しっかりと準備して、万全の状態で戦えるようにしていきたいと思います」――改めて目標を?「勝つこと以外は考えていないです」 で、私も同じところに立ちたい、同じように金メダルを獲って、強い選手になりたいという気持ちがあります」――そこに向けて、今のところは順調にきている感じですね。「そうですね。ケガもなく元気にやれています。最後の2か月半、きちんと調整してベストの状態で臨みたいと思います」――これからどのような調整を?「とくに変わったことはしませんが、得意の寝技を磨きつつ、立ち技の精度を上げて、試合で出せるように準備したいと思っています。まだ強化合宿もあるので、そこでは普段組み合うことのできない選手と練習して磨いていきたいと思いますし、あとは所属の練習で、細かい調整を行いたいと思っています」――オリンピックでは、どんなふうに戦いたいですか?「いつもどおり、『自分らしく』というテーマで戦いたいと思っています。必ず金メダルを獲るので、いろんな選手がいますが、私を一番に応援していただけるとうれしいです(笑)」 (取材/5月9日)(取材/5月15日)パーク24株式会社1996年2月25日生(28歳) 東京都出身文京第一中学→東海大浦安高校→東海大学世界選手権:2017年優勝,19年3位オリンピック:東京2020金メダル三井住友海上火災保険株式会社1994年8月27日生(29歳) 宮崎県出身沖水中学→鹿児島南高校直前特集 PARIS 2024100㎏級8/1(木)ウルフ アロン髙山 莉加

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