IBSA柔道グランプリ東京2023大会報告視覚障がい者・ろう者柔道連携部会令和5年12月4日(月)、5日(火)の2日間、東京体育館において、『IBSA柔道グランプリ東京2023』が開催されました。本大会は、今年8月開催のパリ・パラリンピック出場のための世界ランキングポイント獲得がかかる重要なもので、パリ・パラリンピックを目指す海外の強豪選手がひしめくレベルの高いものとなりました。また、IJF主催のグランドスラム大会とのジョイント開催で、大会会場もよく整えられて円滑な運営のなかで熱戦が繰り広げられました。出場選手は世界41か国、181名(男子118名、女子63名)で、大会後には東京武道館で2日間の国際合同合宿が実施されました。こちらも多くの海外チームが参加し、乱取稽古を中心に外国選手を相手に、試合での課題克服の研究の場として汗を流していました。本大会には日本選手14名が出場し、金1、銀1、銅3個のメダルを獲得しました。瀬戸勇次郎選手の金メダル、半谷静香選手の銀メダル、10月に中国杭州で開催されたアジパラ大会を制した廣瀬順子選手の銅メダル獲得など、パリ・パラリンピック大会での金メダル獲得を目標に選手強化を進めてきたなか、やっとそのメダルが見え始める位置まで辿り着いたと思っています。今後5月までの間に、パリ・パラリンピック出場に関わる世界ランキングポイント獲得対象大会が3大会予定されています。今大会の結果を受けて、日本選手のパリ・パラリンピックに挑戦できる選手もだいぶ絞られてきました。大会を経るたびに世界のレベルが上がり続け、そのなかで頂点を極めるには並大抵の努力では難しいことだと実感しています。まだまだ課題はありますが、残る3大会しっかりと準備を進めてメダル獲得を続け、パリの舞台では最高のパフォーマンスを発揮できるようにしたいと思います。試合結果は次のとおりです。■男子J1-73㎏/加藤裕司 ■男子J1-90㎏/松本義和 ■男子J2-60㎏/廣瀬 ■男子J2-73㎏/瀬戸勇次郎 ■女子J1-48㎏/半谷静香 ■女子J1-70㎏/土屋美奈子 ■女子J2-48㎏/藤原由衣 ■女子J2-57㎏/廣瀬順子 ■女子J2+70㎏ 3位2回戦敗退松本友和 初戦敗退誠 初戦敗退兼田友博 初戦敗退櫻井徹也 2回戦敗退優勝2位5位7位石井亜弧 初戦敗退3位工藤博子 3位西村淳未 7位(選手団監督 遠藤義安)委員会 Information▼女子J2-57kg表彰。3位の廣瀬順子選手(右から2人目)と工藤博子選手(右端)◀男子J2-73kgで優勝した瀬戸勇次郎選手▼男子J2-73kg表彰。左から2人目が優勝の瀬戸選手
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