栄養&レシピ編ジュニア期のエネルギー量について「食が細いことについて」以前、ゼミナールでお話していますが、小・中学・高校生は、(図1)のように成長の個人差が大きいです。図1の「身長発育速度曲線」は、年齢と骨の発育を比較した曲線です。体の成長と同じように消化吸収する力の成長も個人差があります。多すぎる食事量は、かえって内臓に負担をかけ、下痢など体調不良を起こしやすくなります。体の成長に合わせて、食事量を増やしていきたいです。(表1)は、厚生労働省が発表している年齢、性別、身体活動レベルによる、1日の推定エネルギー必要量です。柔道の稽古がある日は、身体活動レベル「高い」のエネルギー量、稽古がない日は、「ふつう」のエネルギー量を目安にします。中学1年生男性の場合、稽古のある日の1日の推定エネルギー必要量は2900kcal、稽古のない日は2600kcalになります。(表2)はエネルギー量によって、目安にしている1食あたりのごはんの量です。表に照らし合わせると、2600~2900kcalの1食あたりのごはんの量は200~300gになります。今回、ご相談いただいた方のごはんの量は800gですので、明らかに量が多すぎます。選手から直接、指導者へごはんの量について交渉するのは難しいかも知れません。ごはん800gを食べたら、おかずが食べられません。工夫できる方法はありますか?体格や練習量にもよりますが、一般的に中学1年生の柔道選手が1食あたり、ごはん800gは多すぎます。できれば保護者に相談して、栄養士・管理栄養士による栄養セミナーを受講し、選手、保護者、指導者全員で栄養に関する知識・情報を共有していただきたいです。子どもの成長は、個人差が大きく、食べることに関しても、たくさん食べられる子もいれば、食の細い子もいます。身体を動かすエネルギー源として必要な炭水化物に関しても、必ずしもごはんでとらなくても大丈夫。好きなもの、食べやすいものでとってみてはいかがでしょうか。図1 身長発育速度曲線小・中学生のスポーツ栄養ガイドブック(樋口満監修)小・中学生のスポーツ栄養ガイド(日本体育協会監修)日本人の食事摂取基準(2020年版)厚生労働省386~7(歳)1350kcal1250kcal1550kcal1450kcal1750kcal1650kcal8~9(歳)1600kcal1500kcal1850kcal1700kcal2100kcal1900kcal10~11(歳)1950kcal1850kcal2250kcal2100kcal2500kcal2350kcal12~14(歳)2300kcal2150kcal2600kcal2400kcal2900kcal2700kcal15~17(歳)2500kcal2050kcal2800kcal2300kcal3150kcal2550kcal30~49(歳)2300kcal1750kcal2700kcal2050kcal3050kcal2350kcalレベルⅠ:自宅にいてほとんど外出しないレベルⅡ:学校(通常授業)の日レベルⅢ:クラブ、部活動など運動を行っている低い(Ⅰ)男性女性表2エネルギー別、1食あたりのごはんの目安量1000~1500kcal1500~2000kcal2000~2500kcal2500~3000kcal3000~4000kcal4000~5000kcal身体活動レベルふつう(Ⅱ)女性男性エネルギー100~150g150~200g200~250g200~300g300~400g400~500g高い(Ⅲ)男性女性ごはんの目安量まいんど vol.39表1 1日あたりの推定エネルギー必要量上村香久子PROFILEうえむら かくこ管理栄養士/調理師。全日本柔道連盟強化委員会科学研究部員、JOC強化スタッフ(情報・戦略、医・科学スタッフ)。12年ロンドン五輪では柔道女子、16年リオデジャネイロ五輪から柔道男女の栄養サポートを行うご中は学1ん年8生0で0gす。を合食宿べなるどよのう食に事言でわ指れ導ま者すか。ら僕1は、回食のが食細事くで、AQ
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