まいんど vol.39 全日本柔道連盟
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所長・曽我部晋哉(甲南大学教授)『フォール・プリベンション・リサーチセンター』は、全日本柔道連盟出資による柔道を利用した転倒予防法開発に特化した研究所で、2022年12月に設置されました。研究所の目的は、「転倒のメカニズムを明らかにし、世界各国と協力しながら高齢者転倒予防のマニュアルを作成する。このマニュアルを国内のみならず世界に発信することで、人類全体に転倒から身を守る方法を普及させていく」としています。以下、2023年度の活動報告です。【国際的活動】⃝ドイツ柔道フェスティバル パネルディスカッション(2023.5.18-21 in Bad Ems) Judo Festival は、子ども~大人、競技者~研究者まで4年に一度結集するドイツ国内の柔道に関する研究、情報交換、交流、イベントです。我々は、日本代表としてパネルディスカッションに参加し、意見交換を行いました。また、ドイツ柔道連盟と転倒予防開発に関する提携を結びました。⃝International Conference Safe Falling for the Elderly through Judo(2023.11.27-28)柔道を通じた各国の転倒予防法の情報交換目的としたカンファレンスで、世界13か国が参加しました。各国で展開している理論やシステムの発表のみならず、実際に転倒予防法のデモンストレーションを行い、ディスカッションを行いました。【転倒関連研究進捗】⃝2023年度テーマ:柔道経験がデュアル・タスク時の重心動揺に及ぼす影響 柔道経験が転倒予防に有効であるかと検討するために、柔道経験者と一般人にデュアル・タスク(暗算)を行わせたときに、重心動揺にどのような影響を及ぼすのかを検討しました。柔道経験者は一般人と比較し、閉眼片足立ち時に重心の動揺性が少ないことが明らかになりました。2024年度に学会誌に発表予定。【転倒関連学会発表】⃝ドイツ柔道連盟が展開する『TAISO』の指導理論について.日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会(京都), 2023.⃝ドイツの柔道教育における『TAISO』の捉え方.日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会(京都),2023.⃝A Study on Judo Education in Germany from the Perspective of Pedagogic Concepts Based on the Analysis of the Kyu-Grading System of the German Judo Federation. The 2023 International Conference for the 43rd Japanese Society of Sport Education (Tokyo),2023.⃝The Development of Judo Education in Germany with a focus on recent trends in Instructor Education, The 2023 International Conference for the 43rd Japanese Society of Sport Education (Tokyo), 2023.⃝ドイツにおける生涯スポーツとしての柔道の取り組み~ドイツ柔道フェスティバルの視察から~.日本武道学会第56回大会,2023.⃝ドイツにおける柔道教育に見られる柔道技法の捉え方:柔道専門コーディネーショントレーニングの分析を中心に.日本武道学会第56回大会,2023.⃝ドイツにおける柔道の動作を利用した転倒予防の取り組みについて.第10回日本転倒予防学会(京都),2023.⃝All Japan Judo Federation Fall Prevention Project.International Conference Safe Falling for the Elderly through Judo(Kanagawa), 2023. 2024年度は、柔道経験者のみならず、一般の方々にも利用できる転倒予防法のマニュアル作成を行っていきたいと思います。2023年度『フォール・プリベンション・リサーチセンター』活動報告

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