まいんど vol.39 全日本柔道連盟
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比嘉紀史沖縄県柔道連盟会長 上江洲智明 いつでも・いくつになっても柔道が楽しめる環境づくりを目指して沖縄県柔道連盟 『みんなで楽しく柔道ひろば』を実施了徳寺柔道クラブが織りなす柔道の輪家族の絆を強くする柔道の輪沖縄県の小禄柔道クラブは、毎週木曜日の夕方7時半から那覇市立小禄中学校武道場で活動しています。2013年、私が定期人事異動になったタイミングで、小禄中学校に残った柔道部員はもちろん、卒業した教え子たちがいつでも戻ってきて柔道できる環境を作りたいという思いから『小禄柔道クラブ』を立ち上げました。現在、小禄柔道クラブには経験・未経験、所属(道場等)を問わず未就学児から60代までの幅広い年齢層の方々が集まり、週1回柔道を楽しんでいます。合言葉は「無理をしない」。ケガすることなく柔道を生涯スポーツとして続けていくためにも、練習中はことあるごとに「無理をしないように」と声かけを行っています。また、練習の大枠は決めていますが、打込や乱取等の練習内容については各々の経験年数や目標に合わせて参加者自身に決めてもらっています。このような取り組みを通して、ほどよく柔道を続けたい人、柔道再開を考えている人、大人になって柔道を始めたい人々に気軽に足を運んでもらえるような環境(活動の場)を作っていきたいと考えています。今回、私たちが取り組んできた活動を振り返る機会を与えていただいた公益財団法人全日本柔道連盟の田中裕之事務局参事には大変感謝しております。全柔連が推進する「大人の柔道普及」に少しでも貢献できるよう、今後も小禄柔道クラブの活動を継続していきたいと思います。『みんなで楽しく柔道ひろば』昨今、中学校クラブ活動が地域移行になるなか、このような環境づくりを行っていることは大変素晴らしいことです。小禄柔道クラブの活動等の取り組みを通して県下の柔道修行者が増えることを期待しています。当連盟では小禄柔道クラブの活動を基にして、昨年4月からと題した、経験者・未経験者を問わず、気軽に柔道を体験できる施策を実施しています。このような活動が全国各地に広がり、少しでも柔道普及発展に繋がることを期待し、今後も継続していきたいと思います。千葉県浦安市にある了徳寺大学(2024年4月よりSBC東京医療大学に変更)内の柔道場を拠点とする『了徳寺柔道クラブ』は、地域コミュニティーに深く根ざした柔道クラブです。このクラブは小学生から50代の社会人までの幅広い年齢層の方々が柔道を楽しむ場となっています。メンバーの柔道に対するニーズは多様です。本クラブでは、週3日、今井優子氏(了徳寺大学職員、 現全柔連女子ジュニアコーチ)など大学の教職員が指導の中心となり、子どもや初心者に対しては発育段階や競技レベルに応じたプログラムを提供しています。また、社会人の経験者には大学柔道部との稽古に参加し技術や体力の向上に加えて、柔道に対する情熱を共有する機会が用意されています。特筆すべき点は、子どもが本クラブで柔道を始めたことをきっかけに、稽古に〝カムバック〟する経験者や、柔道を始める初心者が多いことです。このような家族での参加は、柔道を通じて親子の絆を深める素晴らしい機会となっています。親子で共26まいんど vol.39▲沖縄県那覇市の『小禄柔道クラブ』のみなさん。未就学児から60代まで幅広い層の愛好家が週に1度集まり柔道を楽しんでいる▲合言葉は「無理をしない」だが、技の研究など、みな熱心な様子〜柔道を「続けよう」「始めよう」〜〜柔道を「続けよう」「始めよう」〜普及普及のの広場広場

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