【資格の任期および更新要件】【審判委員会・大会事業委員会からのお知らせ】国内の「少年大会特別規程」における罰則の取り扱いの改正について2024年度より公認審判員規程が変更となります。過去の少年大会等におきまして、「逆背負投(通称)」や「両袖を持って施す投げ技」により投げられた選手に危険を及ぼす事例が報告されたため、発育発達段階の観点から本連盟審判委員会では、少年の大会(中学生以下)においては前述の技を禁止とし、施した場合には重大な違反として「反則負け」としてきました。この少年大会特別規程の改正により、重大事故につながる事例はほとんどなくなりましたが、通常の背負投を仕掛けたが不十分な見極めにより、前述の技を施したと裁定され、本来試合続行が許される選手が「反則負け」となるケースが見受けられます。このような裁定により、不利益を被るのは多感な少年期の選手であることから、少年健全育成の観点からも、重大な違反「反則負け」から、軽微な違反「指導」に変更することとします。本連盟主催大会では、2024年4月1日より施行します。本連盟審判委員会では、今後も引き続き審判講習会等で「逆背負投(通称)」並びに「両袖を持って施す投げ技」を施すことの危険性を注意喚起してまいります。審判員の育成および資質向上を図るため、公認審判員講習会の内容、受験資格の改正を行いました。以下は見直しの内容となります。公認審判員講習会は資格取得のための講習会(審判員養成講習会)と資格更新のための講習会(審判員更新講習会)とし、内容が変わります。また、国際柔道連盟試合審判規程が毎年変更となることから、公認審判員ライセンスの任期を変更し、毎年更新講習会を受講することが必要になります。■Sライセンス審判員任期は2年(現行通り)審判員更新講習会を毎年受講すること2年間に1度以上試合の審判に携わること■A~Cライセンス審判員任期は1年(現行は4年)審判員更新講習会を毎年受講すること(現行は2年に1回)試合の審判に携わるよう努めること◆受講料 現行の半額となります。◆受講資格⑴受験資格⑴受験資格20まいんど vol.39図1 旧SABC新SABC図2①柔道審判規程変遷の歴史②柔道審判員に必要な見識③柔道審判員に求められる心得・知識・スキル(救急措置、コンプライアンス教育も含む)④現行国際柔道連盟試合審判規程 ⑤国内における「少年大会特別規程」⑥講道館柔道試合審判規定⑦全日本柔道連盟 公認審判員規程並びに公認審判員制度運用規則①現行の改正国際柔道連盟試合審判規程についての理解(改正の背景について言及し、映像を通して改正したルールの理解を図る)②柔道審判員に求められるコンプライアンス③国内における「少年大会特別規程」の更新部分の理解ライセンス区分①年齢※1ライセンス区分①年齢※1②柔道 経験審判員養成講習会カリキュラム内容審判員更新講習会カリキュラム内容30歳以上56歳以下15年以上、5段以上(女子3段以上)28歳以上54歳以下25歳以上12年以上、15年以上、4段以上5段以上(女子3段以上)(女子3段以上)②柔道 経験30歳以上56歳以下4段以上(女子3段以上)25歳以上54歳以下4段以上(女子3段以上)20歳以上有段者20歳以上18歳以上3段以上2段以上※2※1 年齢は、Sは推薦時、A~Cは資格認定当日の年齢とする。※2 すでにCライセンス審判員資格を取得している者で初段の者は、2026年3月31日までに2段を取得しなければ資格が失効する。全日本柔道連盟主催大会における柔道衣コントロールの運用について 『まいんど37号(2023年9月発行)』で『柔道衣コントロール』の改正についてお知らせいたしましたが、4月2日より正式に適用となりますので、みなさまご留意ください。なお、注意の必要なところだけ、再度掲載いたしますので、ご参照ください。◆上衣のお尻の部分の長さ上衣の前後が同等の長さでお尻を完璧に覆っており、各階級の規程に合っているかを確認。男女73㎏級以下(女子48㎏級・52㎏級・57㎏級・63㎏級・70㎏級・男子60㎏級・66㎏級・73㎏級)→背中の帯から 20㎝以上であるかを確認。(図1)男女73㎏級超(女子78㎏級・78㎏超級・男子81㎏級・90㎏級・100㎏級・100㎏超級)→背中の帯から25㎝以上であるかを確認。(図1)◆上衣の下襟距離帯が腰骨の位置で正しくきつく締められた状態であるかを確認。その後、測定器を用いて、上衣を前で重ねた際に2つの下襟の距離が水平に25㎝以上であるかを確認。(図2)
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