まいんど vol.39 全日本柔道連盟
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永山竜樹、髙市未来、髙山莉加がGS東京で「内定」勝ち取るパリ・オリンピック代表内定14選手出揃う!1212月4日にパリ・オリンピック代表内定会見に臨んだ3選手。左から髙山莉加、髙市未来、永山竜樹まいんど vol.39「いまの気持ちは、ホッとしたという気持ちと、ここから始まるんだなという気持ちの2つです。過去の2大会の内定と比べると『うれしいな』とか『代表になったから何かしなきゃ』とかそういう感じは特になくて、いま自分の持っているもの、できることをコツコツやっていくのが必要なんだろうな、と。そんな感じです。 量も含めて、昔のように『一気にやる』ことができないので、大きな変化をつけるのではなくて、毎日少しずつできることを積みかさねていこうと思っています。いままでは気持ちだけで突っ走ることが多かった。もちろんそういう時期も必要ですけど、そうするとケガも増えるし、ケガをすると練習もできなくなってしまうし、逆に良くない方向に進んでしまう。そういうことを繰り返してはいけないことも学んだつもりです。しっかりケアをして、心と体の言葉をきちんと聞いてやっていきたいと思います。『どうしても金メダルを獲る』ということよりも、何をすれば金メダルを獲ることができるかを考えることが大事で、それをやっていけば、近づいていけると信じています」「実感はまだないです。『私がオリンピック?』というのが正直な気持ち。増地監督から電話をいただいたのですが、『内定』という言葉を聞いて驚いてしまい、その後どう声を掛けていただいたのかも覚えていません。昨日表彰台に上がったのが自分1人だったので『もしかしてあるのではないか』とは思っていましたが、期待してダメだと落ち込んでしまうので、まだ戦うつもりでいようと思っていたところでした。去年のグランドスラム東京で優勝しましたけど、その後がダメで、世界選手権にも選ばれませんでした。世界の舞台を経験していないとオリンピックはないと言われたのですが、所属の監督やコーチが『最後まで希望を捨てずにがんばれ』と励ましてくれて、ここまで来ることができました。本当にあきらめずに頑張ってきて良かったです。 あきらめずにここまでやってきて、『あきらめなければ道は開く』という言葉を証明できました。このチャンスを無駄にすることなく、8か月間きちんと準備して、初めての代表で、初めての金メダルを獲ります。これは果たさなければいけない私の宿命だと思っています。しっかり金メダルを、日本に持って帰ってきます」「やっとスタートラインに立てました。ここまで長かったです。2番手という壁を越えることができずに諦めかけたときもありましたが、立ち向かってきて良かったです。 これまでの『負けた』経験が勝ちに繋がったと思います。東京オリンピックの代表争いと似た状況で、あのときはグランドスラム大阪決勝の直接対決で負けてしまった。あの経験があるからこその(今回の)勝利だったと思います。 オリンピックの大会初日は凄く大事だと言われてますし、日本選手団の勢いをつけたいというのももちろんありますが、一番は自分のため。自分が勝つことを目指して頑張ります。 髙藤(直寿)選手の存在があったからここまで来られたし、強くなれたと思います。本当に感謝しています。試合が終わった直後に、『頑張れよ』と声を掛けていただきました。 今年(2023年)の選抜体重別で負けた後に1か月くらいフランスに武者修行に行っていたのですが、日本のしっかり組んで投げる柔道が好きだ、見ていておもしろいと言ってくれて、そこから攻めて投げる柔道に戻したつもりです。パリでも、攻めて、投げて、『一本』をとる柔道を目指します。そうすれば自分は勝てる。そう思っています」代表内定選手のコメント代表内定選手のコメント[女子63㎏級] 髙市未来 (コマツ)[女子78㎏級] 髙山莉加 (三井住友海上火災保険)[男子60㎏級] 永山竜樹 (SBC湘南美容クリニック) 昨年12月2日(土)、3日(日)に開催された『グランドスラム東京2023』の試合結果を受けて12月3日に強化委員会が行われ、パリ・オリンピックの代表内定選手3名が決定。翌4日(月)に代表内定3選手の記者会見が行われました。3選手に、現在の気持ち、オリンピックへの意気込み、抱負をお聞きしました。

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