「日本で柔道をするのが夢だ」という熱い要望を受け、今回の受け入れにいたりました。今回の受け入れ事業にあたっては、全柔連のアスリート委員会が「ウクライナ柔道支援チャリティーオークション」を開催し、資金確保に尽力しました(詳細はP20)。来日後は、修徳高校(東京都)や東海大付属翔洋高校(静岡県)等の同世代の選手との合同練習を行いました。また、リオデジャネイロ・オリンピック金メダリストのベイカー茉秋氏や全柔連アスリート委員である羽賀龍之介氏、原沢久喜氏、中村美里氏、大野陽子氏等も駆けつけ技の指導なども行いました。柔道の練習以外にも、大相撲を観戦しウクライナ出身の力士である獅司と対面したり、ラグビー試合の観戦、茶道体験や神社参拝等を行うなど日本文化に触れる機会を設けました。帰国に際しては、ウクライナにおける柔道普及のために子ども用柔道衣90着、トレーニング用ジャージ80着等を支援しました。離日の際には「また日本に戻ってきたい」と名残を惜しみ、選手の一人は「ウクライナの夜は電気も消され暗く外出もなかなかできないけど、東京はライトアップされた街並みが綺麗でたくさんの人々が笑顔で行き来している。それを見ているだけでもうれしい気持ちになる」と口にしていました。一日も早く、彼らが柔道に集中できる環境に戻ることを願っています。野球や学生柔道大会観戦、日本食、水族館など日本を満喫講道館。嘉納治五郎師範の銅像の前で記念撮影日本武道館にて全日本学生体重別選手権大会を観戦東京ドームでプロ野球観戦水族館にも行きました夕食での一コマ。日本食に舌鼓中村兼三氏による寝技の講習練習後のオフショット講道館大道場にて。中村真一全柔連会長、アスリート委員らと記念撮影濵田尚里選手との乱取19まいんど vol.38
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