まいんど vol.38 全日本柔道連盟
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ウクライナは、ロシアによる「特別軍事作戦」により昨年2月より事実上ロシアと戦争状態に入っています。そのウクライナから今年3月に要請があり、9月18日から10月7日までの約3週間、男子10名、女子8名、コーチや役員4名の計22名の柔道選手団を日本(東京・静岡)で受け入れました。 今回、来日した選手はウクライナのカデ、ジュニアの強化選手が中心で、2028年のロサンゼルス・オリンピックを目指している選手たちです。ロシア侵攻以降、ウクライナは大きな被害を被っています。柔道の環境ももちろん例外ではなく、爆撃により柔道場が破壊されたり、ミサイル攻撃により停電が頻繁に起こり暗闇の中で練習をしたり、厳冬期には氷点下の中で防寒具や靴下を何枚も着込んで稽古をしているといいます。さらに空襲警報が発令されるとシェルターに避難しなければならず練習が中断され、非常に困難な状況を強いられています。そのような環境でも柔道を続け、約3週間、同世代の選手と練習をし、トップ選手に指導を受け、日本の文化に親しむウクライナの次世代を担う柔道選手団が来日修徳高校にて。同世代の選手たちと友情を育んだ練習後のストレッチ法には興味津々の様子だったアスリート委員とともに記念のショット東海大翔洋高校での練習では多くの刺激を受けた18まいんど vol.38

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