代表内定選手のコメント代表内定選手のコメント「(内定を聞いての感想は)うれしいと同時に、諦めなければチャンスはくるということを実感しました。ワールドマスターズで優勝して内定を薄々感じてはいましたが、自分のなかでは実感がなく、今回公式に発表されて、オリンピックに出るんだなという実感が徐々にわいてきています。強い身体に生んでくれた母、僕の身体を支えてくれた両親や家族、そして周りの人たちに感謝しています。 (年齢的な)プレッシャーはなかったです。選手は畳の上に立って、試合で勝つだけなので、オリンピックに出られなかったらどうしようとか、そういう気持ちはなくて、いつも覚悟を決めて、開き直って試合をしていました。 今がキャリアで一番強いと思います。オリンピックでどういう試合をするかということに関してはこれから考えていきますが、もっとも自分らしい姿で畳に上がって、堂々と試合したいと思っています。一つひとつ戦っていって金メダルを獲りたいと思います」[男子73㎏級] 橋本壮市 (パーク24)「リオのときは初めての憧れの舞台だったので、初々しい気持ちという感じ。東京に関しては、リオのリベンジという思いでした。今回に関しては『連覇』。81kg級では私しか成し遂げることができない立場にあります。どの大会も違った思いがあります。 オリンピックに関してはピーキングがすごく重要だと思っているので、オリンピックに向けて、逆算して何をしていくか、時期によってどういうトレーニングをしていくかを考えていく必要があります。これからコーチと相談しながらパリに向けて進んでいきたいと思います。 東京オリンピックからここまでは、試合結果、試合内容、日々の稽古でも、あまりうまくいかないことばかりでした。そんななかでも勝つ準備、勝てる戦術を見出すことを考え、最終目標だけはブラさずにということだけはずっと考えていました。最後に、笑って終われるように、これまでの経験をムダにしないようにやっていきたいと思っています」[男子81㎏級] 永瀬貴規 (旭化成)「(内定が決まり)うれしい気持ちと同時に、あと1年なんだなという緊張感を持ちました。ワールドマスターズで勝って決めたいという思いはありましたが、ケガを押して、無理して出るというリスクはおかさないほうがいいという判断で出場をとりやめ、今はケガから回復することを第一に考えています。徐々に回復しているので、しっかり治して練習を再開したいと思います。 小学校低学年くらいの頃からオリンピックを目指してきたので、その夢の舞台のスタートラインに立てたことはうれしいです。オリンピックで優勝することが小さいときからの夢であり、目標なので、そこへの強い意志、揺るぎない気持ちは誰より持っているかなと思います。 相手が誰かというよりも、自分がやるべきことを明確にすることが大事だと思っています。そこから戦略を立てていくこと。プランがないまま戦うと負けると思うので、何をすれば勝てるのかということをしっかり考えて、練習からやっていくことが大事だと思います」[男子90㎏級] 村尾三四郎 (JESグループ)「まだ内定はないだろうと思っていたので、聞いたときは反射的に飛び上がってしまいました。一度寝て、興奮も収まった今は『優勝しないと』という気持ちが強いです。自分が優勝したら、前例のないこと(親子優勝)だと思いますが、自分自身にとってそれは重荷ではなくて、前例がないことに挑戦できることをうれしく思います。そういう立場でいられることを誇らしく思いますし、あとは、父の名に恥じない試合、柔道をしっかり見せていきたいと思います。 父からいつも言われていたのは『謙虚になれ』ということ。今はそれがすごく頭に浮かんでいて、本当にそのとおりだと思います。もう一つは、稽古は嘘をつかないということも言っていたんでこの2つの言葉を思うと、初心に戻れます。投げて『一本』をとる、父のような柔道を見せたいと思います。 (リネールとの対戦について)相手のホームで、一番デカい舞台で勝つことがリベンジに相応しいんじゃないかと思っています」[男子100㎏超級] 斉藤立 (国士舘大学4年)「(内定を聞いて)うれしい気持ちと、より引き締めなくてはいけない気持ちがあります。早めに内定をいただけたことには本当に感謝していますし、より頑張らないといけないと思っています。 オリンピックまで、細かい部分はこれから考えていきますが、やはり寝技を軸に、幅を広げていきたいなと思っています。 オリンピックに関しては、所属(三井住友海上火災保険)の歴代の先輩たちが出場した大会の映像を何度も見せていただきましたが、やはり感動しますし、そういう舞台で戦えることは本当にうれしいです。オリンピック、世界選手権を常に意識するような環境でやらせてもらっていますし、たくさんの人に支えられてきたので、周りの人にはとても感謝しています。強豪選手も多いなかで勝つためには中途半端な技術ではいけないと思いますし、これからより詰めて自分を高めていきたい。金メダルを獲ってたくさんの人に恩返ししたいと思います」[女子57㎏級] 舟久保遥香 (三井住友海上火災保険)「(内定を聞いて)ホッとした気持ちが大きかったです。いろいろな感情があるんですけど、パリに向けてのスタートラインに立ててホッとしました。 厳しい戦いが待っていると思いますが、78㎏超級で連覇できるチャンスというのは自分しかないので、必ず達成したいと思います。大会までの1年弱はあっという間だと思うので、やり残しなく、必ずパリで金メダルを獲れるように、いろいろな面でしっかり準備していきたいと思っています。 この前の世界選手権は、優勝はできましたが、全体を通して自分の力不足を感じました。最近は相手がなかなか前に出てきてくれないというか、自分の技の返しや「指導」を狙ってくる選手が増えて、勝ち切るのが難しいと感じているので、どんな相手でも勝ち切るということが自分の課題だと思います。パリでの大会ということで、自分でも想像がつかない盛り上がりになると思うので、そういうなかでも勝ち切る精神力を身に付けて臨みたいと思っています」[女子78㎏超級] 素根輝 (パーク24)15まいんど vol.38
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