まいんど vol.35 全日本柔道連盟
13/48

第4回文武両道杯全国高校柔道大会が昨年の12月18日(日)、講道館大道場において開催され、全国から選抜された男子29校、女子6校が、実質「初代」の王座を目指し、熱戦を展開。男子は長崎東高校(長崎県)が、女子は盛岡第一高校(岩手県)が初代チャンピオンに輝きました。念願の初開催文武両道杯全国高校柔道大会初代王者は男子が長崎東高校、女子は盛岡第一高校に――文武両道杯は2020年3月に第1回大会の開催を予定していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により中止となり、その後も、2021年3月の第2回、2021年12月の第3回大会と続けて中止。2022年12月、第4回にしてようやく初開催となりました。この大会は、「日本柔道の基盤を支える高校柔道で、全国の高校のなかから、柔道部活動を通じて文武両道を実践する高校を招待し、本大会を通じて、柔道の持つ教育的価値を重視する文武両道を実現することを奨励。全国の高校の柔道部活動のモチベーションの向上を図り、高校柔道への参加者の裾野を拡大させ、幅広い柔道人材を育成する」ことを趣旨としており、大会には、選定委員会により全国から選出された男子29校、女子6校が出場資格を得ました(うち男女各1校が欠場)。男子は5人制で、3~4チーム8ブロックによる予選リーグ、そして、各ブロック1位、8校による決勝トーナメントで熱戦を繰り広げました。大会委員長を務める中里壮也全柔連専務理事も「新型コロナの影響で、3回連続で中止でしたから、今回開催できてよかった」と胸をなでおろし、「みんな一生懸命やっていると思いますし、普段からしっかりと練習しているのがよくわかります。進学校の高校生たちにとって、インターハイは目標にはなりにくいと思うんです。なので、進学校の生徒たちの新たな目標になればと思い、この『文武両道杯』を作りました。今回は進学校が対象ですけど、目標というのは、いろいろあっていいと思いますので、今後も、さまざまな環境やカテゴリーにお男子決勝大将戦。長崎東高の堀暁登が内股で豪快な一本勝ち。優勝を決めた開会式。男女ともに1校が欠場。男子28校、女子5校が出場大会会長・山下泰裕全柔連会長が挨拶男子優勝の長崎東高校女子優勝の盛岡第一高校12まいんど vol.35

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る