まいんど vol.33 全日本柔道連盟
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途上国の可能性を信じ、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念を掲げて株式会社マザーハウスを2006年に設立。その代表取締役社長でありチーフデザイナーでもある山口絵理子さんは、高校時代、ひたすら柔道に打ち込み全国大会でも活躍した経歴を持ちます。同い年の谷本歩実(全日本柔道連盟評議員)さんとは初対面にもかかわらず、会うなり旧知の友のような盛り上がり。柔道の話はもちろん、子育てのこと、さらにSDGsへの取り組みまで、時を忘れて繰り広げられた対談の模様の一部をご紹介します。なお、対談の様子は【全柔連TV】でも配信されていますので、ぜひご覧ください。山口絵理子株式会社マザーハウス代表取締役&チーフデザイナーYAMAGUCHI ERIKO×TANIMOTO AYUMIアテネ&北京オリンピック金メダリスト谷本 歩実柔道を始めたきっかけは「男の子を投げ飛ばしたい!」谷本 なんと同級生ということで。山口 本当に光栄です。谷本 さっそくですが、まず、私が気になるのは、どうして柔道を選んだのか、始めたきっかけを教えていただきたくて。山口 それ、私も聞きたいんですけど、谷本さんは?谷本 私は、見た目が柔道らしい女の子だったというんですかね(笑)。男の子と戦いごっこばっかりしていたんですよね。それを見た父親がルールにのっとったケンカをしてくれと、連れて行かれたのが柔道場でした。山口 え〜本当に? お父さんは柔道をやられていたんですか?谷本 全然やってなかったんですけど、もともと私に、オリンピックに出たいという夢が、保育園のときからありまして。山口 保育園!? 谷本 もう自分は出るものだというふうに思っていたんですよね。山口 じゃあ始めたのは何歳ですか?谷本 柔道に出会ったのは3年生の9歳だったんですけど、その前から、私はオリンピックに出るんだ、新体操でと。山口 新体操! へぇ~!?谷本 そうです、それが見事に柔道に。山口 男の子と遊んでいるうちに柔道になっちゃったんだ(笑)。谷本 山口さんのきっかけは?山口 私は、小学校のときは本当にいじめられちゃっていて、学校に行くのが大変だったので、まずは自分を守りたいという気持ちと、いじめてくる男の子たちを投げ飛ばしたいみたいな気持ちがあって。中学生のときに、道場で女の子が投げ飛ばしているのを見て、これだ、と。谷本 ビビッときたわけですね。山口 谷本さんが本格的に始めたのは中学になってから?谷本 私、高校に上がるまでは週に2回しか練習したことがなくて、基本の柔道だけで来ていたという、ちょっと珍しいタイプだと思うんです。初めて高校で仲間ができて、その生活が楽しいという、そんな歩み方をしていました。山口 でも中学時代に、全中(全国中学校大会)とかは……?谷本 出るには出ましたが、予選リーグを突破できず。山口 そうだったんですね。私も中学では同じような感じです。全中には行ったけどベスト16で、めっちゃ悔しくて、それで真剣にやろうと思って。谷本 私は予選リーグすら突破できなかったので、すごい!山口 高校はどうやって決めたんですか。谷本 家の近くというか、通える学校ということで。高校から柔道を始めた子たちと楽しく高校生活を送りながら、という感じです。山口さんはどうして大宮工業高校を選ばれたんですか?山口 全中に出たときの「悔しい」という気持ちと、高校で、埼玉だったら一番は誰だろうと調べたときに、女子は7階級全部、埼玉栄、埼玉栄…ってなっていたから。これはどうなんだろうと。それで、埼玉栄を見に行ってみたら、それはそれは素晴らしい施設じゃないですか。で、全国から集まった人たちがそこにいて、なんか優勝するのが当たり前な状態がすでに作り出されて全柔連×SDGs スペシャル対談4まいんど vol.33

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