まいんど vol.33 全日本柔道連盟
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委員会 Information下して不慮の事故の危険性も増しますので、適宜休憩をとり運動をはじめる前から適切な水分・塩分補給を心がけてください。個人の条件にも十分に配慮し、早めの対応で事故を防ぐ 普段は暑さに強い人でも、急に暑くなったときや蒸し暑いとき、体調の悪いときには熱中症にかかりやすくなります。また、肥満傾向のある人も熱中症にかかりやすく、体力が十分でない人、暑さになれていない人も、体温調節がうまくできないため、熱中症にかかりやすいという傾向があります。熱中症の症状はさまざまなので、気づくのが遅くなりがちです。治療の遅れは多臓器にダメージを与え、取り返しのつかない結果につながります。『柔道の安全指導』第5版(※)の18~22ページの熱中症の資料を参考に日頃から熱中症の症状と対処法についてよく学び、相互の体調に気を配り、早め早めの対応で重大事故を未然に防ぐことが大切です。※http://judo.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/02/anzen-shido-2020-5.pdf医科学委員会女性アスリートの月経に関するコンディショニングについて わが国では、あらゆる分野で男女共同参画を目指す取り組みが始まっています。柔道界においては、女子柔道がメジャーとなって久しいですが、月経に関するコンディショニングについて本格的に議論されることはほとんどありませんでした。激しい運動を行う女性アスリートが生理不順になりやすいことは、よく知られています。とくに、成長期に激しい練習を行うことで、無月経になることは珍しくありません。また、減量が生理不順や無月経の引き金になることもあります。階級別で試合をする女子選手の課題であり、将来、骨粗鬆症につながることもあります。さらに、月経時に腹痛や腰痛、疲労・脱力感などを来たす月経困難症によって競技に集中できない選手もいます。 これまで、女性競技者が生理や月経困難症に悩むことがあっても、男性指導者に相談するケースはほとんどなく、むしろ、男性指導者がこのような問題を口にすることはタブー視されていたように思います。医科学委員会では、頭頚部外傷をはじめとする怪我やさまざまな身体の問題、新型コロナウイルス感染症対策などについて研究を行い、議論してきました。しかし、ウィメンズヘルスと言われる女性特有の身体の問題についての取り組みは遅れていました。そこで、本年度より、女性アスリートの健康管理の専門家や女性産婦人科医を新たに委員に迎え、研究をスタートさせました。まず、全国大会に出場する女子柔道選手を対象とし、生理・月経困難症と減量に関する問題についての現状を把握するためのアンケート調査を開始しました。同時に、女子選手の指導者が、この問題についてどのようにとらえているかについても調査を始めました。医科学委員会では、これらの調査結果をまとめ、指導者がどのようなことを念頭において指導にあたるべきか、明らかにしていきたいと考えています。 なお、医科学委員会特別委員の福見友子先生がこの問題について語っている動画が【全柔連TV】で公開されていますので、QRコードで読み取っていただき、ぜひご視聴ください。(委員長 三上靖夫)

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