Contents全柔連×SDGs スペシャル対談山口絵理子vs谷本歩実 4直前特集 PREVIEW2022年世界選手権大会 11連載&インフォメーションやわらたちのセカンドキャリア 16やわら通信 18THE柔道人 20伝統を歩く 22L’Esprit du Judoコラボ企画 24海外「JUDO」ホントのところ 26柔道ゼミナール~メディカル編 28柔道ゼミナール~栄養&レシピ編 30全柔連会員登録システム使い方ガイド 32普及の広場 34オンライン柔道教室 36委員会インフォメーション 38FROM事務局 462022.8 Vol.33『リーン・イン』 この言葉を聞いてピンとくる方は少なくないのではないでしょうか? これは最近メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)COOからの今秋退任を表明したシェリル・サンドバーグの著書のタイトルで、女性たちよ、自信を持って一歩を踏み出して! という意味が込められています。 いま、スポーツ界でも女性の活躍の推進が求められています。 日本の柔道は男性に劣らず女性もオリンピックをはじめとする大会で、常に優秀な成績をおさめ大活躍していますが、柔道界をどう普及、発展させていくかというマネジメントに関わる女性はまだ少なく、高校や大学まで柔道をやってきた女性の多くが結婚、出産、育児などとの両立を図ることができないなどの理由で心ならずも柔道から離れてしまうという残念な状況が残っています。 それでもスポーツ界全体を見渡せば、大会の際のスマイルルーム(関係者向け保育サービス)の運営など柔道界の取り組みは頭一つ抜け出ていると思います。ポジティブアクション(「柔道における女性の活躍推進プラン」)の策定も他のスポーツ団体ではあまり例はなく、これらのさまざまな取り組みは山下泰裕会長の変わらぬご指導、ご発信、そして女子柔道振興委員会の活発な活動の賜物と思います。 柔道人口の減少を反転させるためにも柔道界における女性活躍推進は急がれる課題です。 全柔連では今後とも女性活躍推進のための制度の充実や取り組みの強化を図っていきますが、同時にそのスピードアップを図るうえで大切なのは、女性柔道家のみなさんお一人お一人が大好きな柔道界をもっと良くするにはどうしたらよいか、せっかくやってきた柔道、それを不本意な形で離れなくて済むようにするにはどうしたらよいか、現役時代だけでなく、引退後のキャリアや生き方において、さまざまな選択肢を得て、心から柔道と関わって良かったと思えるようにするには何が必要か等々考え、発信し、行動していただくことだと思います。両立の仕方、引退後の関わり方等についてのロールモデルはみなさんご自身が作り出すことも含めて行動していただければと期待します。学校部活動の在り方の見直しについても地域で指導者として柔道に復帰し、関わる一つのチャンスとして生かす道があるのではないでしょうか? タイトルに選んだ『リーン・イン』に共感、共鳴し、一歩踏み出す、行動をしていただければ幸いです。そして各地域、地区、団体等柔道界あげて彼女らの行動を応援していただければと存じます。公益財団法人全日本柔道連盟副会長 石井 淳子『リーン・イン』女性たちよ、自信を持って一歩を踏み出して!3まいんど vol.33
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